フジヤエービックの春のヘッドフォン祭も開催中ですが、うっかり AMN レビューズのサンプリングキャンペーンで Westone B50 いただきましてだな
AMN ならびに、Westone 製品の日本代理店のテックウインドさまのご厚意で、Westone の B50 をモニターでいただきました。改めましてお礼を。それからテックウインドの皆様にはカスタム作るときにもお世話になりました。その節はどうも。さて、Westone なのですが、このたび、Wシリーズのリニューアルがあったそうで、W40, W60 は W80 の思想をフィードバック、かつて W30 と W50 と呼ばれていたモデルはそれぞれ B30, B50 にリファインされました。
www.tekwind.co.jp
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例によって率直なレビューというと気持ち大げさですが、せっかくですので、いろいろ書いておこうと思います。
そうそう GW といえばすっかりヘッドフォン祭が定着しまして、お仕事のみなさまも出撃するみなさまもお疲れ様です。ヘッドフォン祭は国内外のメーカーの展示会としての立ち位置を確立していて、幕張メッセとかお台場とかでする展示会ほど大規模ではないですが、濃さと熱さと強さで勝っていて、ヘッドフォン祭前後にあわせてメーカーのリリースや発売があったりしてほんとすごいですね。
ちなみに余談ですが、うっかり、最強機種W80 頂けるかとおもったら、最近雑魚ブロガーすぎてそれは無理だった(率直だが、ここは自重しろ)。あと私もたいがい末期だと思うのですが、W60, UM30, UM50, AM30, ES10 と Bluetooth Cable 持っています。あと、UM56 も...。それと昔 W1 持ってた。いずれも旧式ですが、いずれも気に入っています。そこに B50 をいただけてちょうどそろった感じはあって嬉しい。
kskmeuk.hatenablog.com
これで、Weston のモデルはわりとラインナップが整理されていて、
- Wシリーズ: 通常のエンジョイリスニング用 W40, W60, W80 はいずれも評判が良いです。あと Westone シングルドライバ機も良いものを作ります。W シリーズはおいしい水みたいなおだやかで聞き疲れしにくいモデルです。万遍なく全音域系。
- UMシリーズ: モニター寄り。Westone のモニター機は適度にそっけなさすぎず、よいイヤホンです。UM30 と UM50 が人気あって、UM30 はクール系でみんなに評判が良く、UM50 は音厚めなところあって好みが結構わかれます。アンビエントやシューゲイザー聞く人 50 も好むかなと。私は 50 も好き。
- AMシリーズ: AMシリーズの A は環境音のアンビエントの A で、このイヤホンは耳栓みたいなカナル型なのですが、外音取り込みフィルタがあって良くも悪くも使い所を選びますが、開放型のヘッドホン好きな人は試すと気にいるかも。
- Bシリーズ(NEW!!) : こちらが今回の新シリーズで Wシリーズから枝分かれ。Wシリーズの30と50は昔から低音寄りと言われてましたが、そちらをはっきり仕切り直し。女声より男声、ピアノとかよりベースに特長があります。
この Bシリーズですが、以下のリンクのインタビューが良い記事かと。B50 の特徴がうまく言語化されています。
www.phileweb.com
また、販売先・製品のリンクなど以下ご確認ください。
▼Universal B50
Westone ウェストン B50 ユニバーサルイヤホン 5バランスドアーマチュアドライバ IEM WST-B50
- 出版社/メーカー: ウェストン
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: エレクトロニクス
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ついでに、私自身について紹介しておくと、めんどくさい人間な感じしかないですが、
- ちょっとピーク過ぎたけどそれなりにオーディオオタク(イヤホンとヘッドホンとか再生機器とかそれなりに買ってそれなりに気が済んだ
- フジヤエービックさんと Massdropさんでちょいちょい買い物する。まれに Amazon や ヨドバシさん
- イヤホンはメーカーでは Westone、ヘッドホンはメーカーでは Beyerdynamic)))) が好きです。
- ひとつだけイヤホンとヘッドホンのモデルを選べと言われたら、イヤホンは ANDROMEDA (次点:W60)を、ヘッドホンは AKG K812(次点:T1) を選ぶかな...
- COWON の Plenue S が最近のメインプレイヤー。 Cowon は本国アマゾンでたまに安く買えます。
というめんどくさい人間です。アイコンはかわいい犬ですが。めんどくさい人間とおりこして、この畜生がなどとはよく言われます。
Westone B50 は低域、中低域に特徴が
Westone のイヤホンのイメージとしては、全体的になめらかでかつサラサラした音の印象が私もあり、どんな音源もだいたいいける、あとボーカルが良い。みたいな印象です。
今までW50 とかの低音強い印象のモデルは私は使ったことがありませんでした。一方で今回のB50 ですが、上記のインタビューにありますが、ベースが重要ポイントになります。はっきり低域や中低域寄りに個性があります。他の Westone のつもりで使うと、これは正直びっくりすると思います。同じ低音でもドラムやキックよりもはっきりベースが良いものは良いです。
Westone ですが基本的に地味な傾向あるけど、端正で、よく見たら相当の美人とか相当のかっこよさなのではないかみたいなキャラクターなのですが、B50 はなんというかドゥーンのドゥーンのドゥーンです。全体として、Westone らしい風情で音は鳴りますが、最近の流行りに寄せてきてて Westone にしては広さや幅よりも、深さやメリハリに振ってきていてるかなという印象です。
B50 ははっきりソースを選ぶ印象で残念な組み合わせだとボーカル遠くなったり、今までのWestone だったら大丈夫だったものでも、そういうのじゃないんだよくらいで残念になります。一方で、ルードかつ直線的なベースが躍動したり、世界の終わりのアウトロでベースが躍動したりと低めで良い仕事がされますし、ヒップホップやロックはあてはまりが想像しやすいですが、一方でテクノやデジタルロックみたいなのが無条件で良いかというとそうでもないです。あと意外に一部のジャズやクラシック、インストゥルメンタルで良い仕事します。ベースが躍動するものでボーカルやその他が負けない個性があれば、独特のやばいテンションのWestoneおねーさん脱いだらすごい妖艶姐さんだったくらいの魅力を放ち、こんな文章を書いている私のほうがやばく、そうでないときはそれなりに全部マスクされる... みたいになって、W60 持ってくるみたいになります...。人の好みとソースによって完全に評価が分かれるので、人のレビューでは最高かよから地雷までありますね...これ。
聴いてて楽しかったもの 国内
- アーティスト: Thee michelle gun elephant,チバユウスケ
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2000/12/13
- メディア: CD
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- アーティスト: NUMBER GIRL,向井秀徳
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2000/11/29
- メディア: CD
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- アーティスト: フィッシュマンズ,佐藤伸治
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1999/09/29
- メディア: CD
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あとは、THA BLUE HERB とかサカナクションとかも曲によってはとても良いです。しっかりしたベースの上で躍動する他パートみたいになるとどこまでも上がり続けるスパイラルみたいな良さをもち、そうじゃないときは全くボロボロみたいになります。面白いイヤホンです。
聴いてて楽しかったもの 海外
- アーティスト: Massive Attack
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 2019/06/21
- メディア: CD
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- アーティスト: Massive Attack
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 1994/09/26
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 10回
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- アーティスト: ビル・エヴァンス,ビル・エヴァンス・トリオ,スコット・ラファロ,ポール・モチアン,アイラ・ガーシュウィン,Dubose Heyward,ジョージ・ガーシュウィン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2016/09/28
- メディア: CD
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そういう感じで面白いイヤホンです。あとのりやテンションや濃さはいずれも数値高めですが、それ故、他の Westone モデルより聞き疲れ傾向あります。
それから変な感想ですけども、今までの Westone 北斗三兄弟で行ったら圧倒的トキ感あったと想うんですけど、B50 は剛の拳を使おうとしたトキみたいなところがあります。わたーしーはトーキーなかぁーまぁあああをさがーしてーるのぅぉおおおーのほうじゃないよ。そう考えると使いにくくない JH Audio にちょっと似てるみたいな印象ちょっとある。
パッケージとか
付属品やパッケージはとっても豪華になりました。
箱がモダンなデザインになり巨大化しました。
生演奏は音が悪い(超訳)
今回からプレートがメタリックになりました。これ良いことでして、
私の W60 の赤い方はすでに割れています...。
あとは、通常のケーブルも銀色でかっこよくなりました。
まとめ
無駄にガチ勢みたいなエントリを久しぶりに書いてしまって、今は反省していますが、Westone いいメーカーですよね。こういうモデルもリファインしてくるあたり、懐の深いメーカーだと思います。
W60, W80, UM50, UM30, B50 のどれかは気にいるだろ!! みたいなアメリカンポジティブ感もあってよろしいと思います。それぞれがそれぞれのポジションを預かるぜ感もあり。
あとは、イヤホンにおいては、自分がマニアの自覚もあって、音好きモノ好きその筋ならば、迷ったら高い方を買ってしまうほうが邪念や二念がなくなりよろしいと思います。
では、良いイヤホンで、良い人生を。
Westone ウェストン B50 ユニバーサルイヤホン 5バランスドアーマチュアドライバ IEM WST-B50
- 出版社/メーカー: ウェストン
- 発売日: 2019/04/26
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