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そういうわけで、HIFIMAN の HE400i と HM650 を買ったッ!! 欲しいと思ったらその時スデに行動は終わっているんだッ!

HIFIMAN の Amazon のバーゲンでヘッドホン HE400iがお得で、fujiya-avic のバーゲンで プレイヤー HM650などがお得で、とにかくなんかいろいろお得 - くるえるはてなくしょん の続きです。
最近いろいろ思うところがあって、

  • 結局、いただいたり、モニタしたものとかご招待案件については、なんだかんだで結局高評価バイアスかかる。そういうものについてもバッサリ斬りにいける畜生属性のある人はあんまりいない。なので、今、ブロガー向けのモニタとかいろいろ仕掛ける側からするとおいしいとは思うわけですけど、思ったより流行らないですね。
  • オーディオ機器でもガジェットでもなんでも、ちょっと試して買わなかったものについては、理由つけて買ってないわけで、すっぱい葡萄じゃないけど、こう話題になって結局買われていないものとかは、値段が高いか、何か欠点があるにせよ、初動で失敗すると結構痛いし、それを踏まえると、今、ブロガー向けのモニタとかいろいろ仕掛け、(以下同文につき省略致します
  • 逆に自腹切って買ったものについては、良かれと思って買って微妙だったら微妙って言うし、良かれと思って買って良かったら良かったってなるし、いろいろちゃんと買う人は自分のことをわかってる人なので、仕掛け案件よりもやっぱり買ったレビューは偉いとか思います。
  • それはさておき、私になんかくれ。この一文は余計です、けど、(以下同文

そういうわけで、自腹です、ハラキリココロノツアーみたいなことが人生には必要だと思います。先のエントリで書いていた HIFIMAN 面白がって買ってみました。両方だいたい半額ぐらいでしたし、半額で何が嬉しいかはお金が半分で済むではないです。倍買えるからです。どうせ長生きできないので命がけです。

先に、HIFIMAN HE400i ( Amazon でセールやってた)

こちらは、もうバーゲン終わってしまいました。こないだまで、¥35,880 + 国際送料 だったので...。正直破格でした。【レビュー】HIFIMAN HE400i 買わない理由がない音 | HEAD Bank が参考になるかと。とはいえ、まあ良いお値段ではあるんですけどね。

写真とともに


国際発送されてきました。その割には思いがけず早かったです。


外箱については、外箱とかはかなり見栄えがする高級機感のある箱です。


ところがこの箱、内装がそうでもなかったりw。まあ、箱のせいで高いとか不毛なので、良いと思います。


本体のデザインは結構好きです。あまり重くなくて、ヘッドバンドなんかも悪くなくて、使ってて疲れにくい感じがあります。


イヤーパッドは交換できるよ...というのも大事ですが、この謎のライフルマンみたいな人が面白い。

開放型 + ダイナミック平面駆動は素性が良いですよね....。

最近、ダイナミック型のヘッドホンで平面駆動のモデルが増えてきました。これは良いことだと思います。平面駆動型のヘッドホンなんかは、実は日本が結構リードしていたりで、ダイナミック型ではなくコンデンサ型で取り回しがめんどくさいとかはありますがSTAXは軽妙で美音みたいなところでそもそも人気あります。ヘッドホンのように簡単には使えないですが、一線を画す音ではありますよね...。
あとはみんな大好き FOSTEX のマイナーチェンジでとても良くなった T50RPmk3n がお値段以上で、とても良いですね。地味だし、高級感ないし、本体とかプラスチッキーなんですけど、音がシンプルに良いです。

そんな背景があったところに、最近、海外の主に新興勢力で、平面駆動型のヘッドホンを売りにするメーカーが増えてきました。OPPOとか、AUDEZE(高い)とか、それに加えて、今回の HIFIMAN ですね。この辺りが好評です。OPPO は密閉型で、HIFIMAN は開放型でそれぞれ頑張ってる印象です。

さて、開放型のヘッドホンですが、古くは SENNHEISER から、あとはアメリカでは変態Grado あたりがそれ以外もちょいちょい定番のモデルがありまして、外で使えるようなものではないですし、周囲に音はだだ漏れですし、周りの音も聞こえるしで環境は選びますが、やはり良いものだと思うのです。それで、HIFIMAN の HE400i については、開放型で平面駆動でというのがうまくはまっててバーゲン価格だとかなり良いお買い物だと思われました。

平面駆動だととくにキレイ目のボーカルが良いというのが定説でありますが、そのままのモデルです。中高域あたりにちょっと美味しいところがあって、低域は悪くないのですが、少し普通のダイナミック型と比べると迫力に欠けるかなみたいに私は思いました。足りてないわけではないですし、STAX にちょっとダイナミックらしさを足したような音で、STAX のお手頃機種と高級ダイナミックヘッドホンの間くらいの音で美音系のモデルで、これはかなり良いものだと思いました。今の定価だと...みすみす...みたいな感じがあるので、ちょっと買うのはおすすめしにくいですが...。

あとは本体の素性がド派手な個性もちではないので、もしいろいろな再生環境お持ちな方は、それと合わせて使うのも楽しいという側面もあります。最近ではちょっと良いポータブルなDACでヘッドホンアンプも充実していて、お好きな方はOPPO HA-2だったり、CHORD Mojoだったり、iFIオーディオ micro iDSDだったりのどれか...、というかマニアが3つとも買ってるみたいな形だと思います。正しく間違ってる気もしますけど、楽しい方が良いと思います。かくいう私も(略

それで、いろいろ試してみましたが、HE400i は再生環境の方に寄り添うような鳴り方をするので、Chord Mojo だと Mojo らしいヘッドホンではないような独特の鳴り方と開放型が相まって好ましいですし、iDSD との組み合わせだと中高域がさらにハイスピードでキレのよい感じになりそれも好ましいです。OPPO HA-2 だとこちらは元々地味優等生タイプでだいたいなんでもござれなのですが、そもそも OPPO も平面駆動型だしてるので、さらに安定している感じがあります。あと、HA-2 の Bass+ と HE400i の相性が良くて、キレイな曲を聴きたい時は Bass+ をオフ、ノリや低音が欲しい時は Bass+ オンでさらに楽しめて、楽しかったです。Mojo や iDSD にくらべて尖った個性はないですが、HA-2 は良いものだと思いますね、やっぱり。弱点が少ないので。

続いて、FUJIYA-AVIC でバーゲン中の HIFIMAN HM-650 + Power Amp Card II

こちらは上記、Amazon では特にバーゲンやってなくて、FUJIYA-AVIC でだけバーゲン中です。HIFIMAN HM-650 + Power Amp Card II で、こちらは廉価版ですが、中身が一つ上のモデルとだいたい同じで、こちらも破格です。破格ですが、上記の HE400i のヘッドホンに比べていろいろと愉快な...というか...面白いというか...前時代的というか、そういうモデルです。こちらはマニアには面白いですが、普通の人にはあまりおすすめはできません。音はさすがに良いですけど。それ以外が結構すごいです...。

写真で一目瞭然なド迫力サイズ


手作り溢れるこの感じ、嫌いじゃないです。



製品の箱は気合入ってて、このあたりは一貫してますね。


さて、サイズが...えっと、iPod touch の新しいのとだいたい同じくらいだな!!

... みたいに思わせて、

厚さが全然違います。iPod touch は最近は立てると自立しませんが、HIFIMAN はどすこい感があります。


バッテリーもすごく大きいです。立派です。バッテリーだけで昔の iPod touch くらいの存在感。

それ以外でも、液晶の解像度が懐かしい感じとか、レスポンスや操作してる感じが遅くて懐かしい感じとか、SDカードを読み込んで曲のデータベース作るまでが遅いとか、本体の曲のメタデータ機能が充実してないから、# から a-z のフォルダ作ってその中にファイルいれて直叩きした方が曲選びやすいとか、連続再生じゃない曲選択でぷちぷち鳴るとか、充電ケーブルの端子が謎とか、謎が謎を呼ぶ展開です。

でもボリュームの意匠と、特徴がはっきりですが、音が良いのです

ただ、その代わり、厚い分だけたっぷりなインタフェースをボリュームのところに費やしていて、ボリュームのダイヤルは好ましいですね、あれよいですよね、かさばるからには良いもの載せようという、避けられないなら突撃みたいな潔さが。
あとは、音が Amp Card を取り替えるとまたいろいろ変わるらしいですが、Power Amp Card II は音場が広くはない感じですが、実際力強くパワフルで駆動の力感もある感じですね。3.5mm ですけど、少しくらい抵抗の大きいヘッドホンならそれなりに鳴らせて楽ですね。この、802 や 650 と Power Amp Card II の組み合わせは、HIFIMAN 側で推してる組み合わせで、なんというか設計の意図を感じるのでその辺りは好ましいです。

その、Amp Card も mini box Gold とか、バランスカードとか、おいそれとは試しにくいですが、アンプカードの評判がよかったり、パーツがおごってたりで評判よいので、ちょっと興味あります、バランス駆動切り替えの仕組みを本体側でもできるようになってるわけですし。でも 901系 とかじゃなかったら、投資しにくい感じは少しありますね。どのみち、オーディオマニアはなんかを変えて音が変わるとかが異常に好きなので、仕組みとしては面白いと思います。

なんでしょうね、最近スタイリッシュなものが多いので、こういうちょっと変なのがあっても良い感とか和やかさがあって良いと思います。バーゲンになったら買うみたいな人が一定数いるのでしょうし。

勢いのあるメーカーの勢いを感じる製品でした

HE400i はかなり完成度も高く良いものでした。一方で HM-650 は完全にマニア向けで絶対にマニア向けなのですけど、それはそれとして面白いことは面白いです。iPod touch の真逆というか...。

メーカー、販売者、ユーザ、のそれぞれがそれぞれに、人に迷惑をかけるでもなく、私たちが楽しければいいんだ!! みたいなカルチャーでこういうことやれるのは幸せなことだと思いますし、ありがたいことだと思います。

では、良い人生を。