あったらしくるえるはてなくしょん

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iOS アプリの元素図鑑とか、ある意味で電子書籍の理想的な形なのかなと。

年末年始あたりのセールで入手された方も多かったのではと思いますが...
iPhone: 元素図鑑 : The Elements - Touch Press
iPad:元素図鑑: The Elements in Japanese - Touch Press

先日から、ちらちら読んでてというか見ててというか、とにかく、あんまり期待しないでみてたのですが、想像よりはるかに楽しい内容でした。

蘊蓄と、ばっさりと、ビジュアル満載で、あと文章が面白かったです。マルメディアインタラクティヴ3Dなんちゃらよりか、文章と書かれてる内容が面白かったです。毒殺の話とか。元素名ごにょごにょとかね。俺たちあんなにがんばったのに、あの村コンチキショー的な。

あの、なんていうか、別に科学者とか研究者とか聖人でもなければ、清廉潔白でもいいひとでもなくて...割と我が強かったりとか、相性が悪かったり...などなどというのは、早めに知っておいたほうがいいと思います。そのくせ権力者だったりするし、金持ってたりとかでまあいろいろあります。いろいろないほうがよいこともあるのが人生ですけどね。
あとはまあ、いい大学にいくのは変な教官との遭遇率を減らすためだ!! みたいなために、いつ勉強するのいまでしょ、みたいなの、そんなによこしまでもないと思いますけどね。まあいろんな要因があるので、センシティヴな話題ですが。...挙句、センシュアルだったりして、なおさら、どん引きだったりしますが。

はい、脱線。さて、割と有名で好評な、この元素図鑑ですが、全部見ると結構いい時間かかるとか、なんかところどころUIがところどころビミョーじゃないかなとか思うところもあるんですけど、一方的に情報を見せる方法としてのアプリの利用とか、電子書籍みたいなものを考えたときに、必ずしもそのまま本のようでなくてもいいんじゃないかっていうところで、いろいろ面白いです。RetinaiPad 持ってる人がちょっとうらやましかったです。

電子書籍って、よく目次とかインデックスがみたいなの欠点とか言われるし、ほんとこのアプリ画面遷移とかわりと変なんですけど、周期表を見るにあたってちょうど縦横無尽な点においてだけでも、良いなーと思ったりしました。

学問の向こう側と裏側

それからテキストが結構面白くて、なんだかんだと高いとか安いとか、毒だとか、有用だとか、変だとか、きれいだとか、ダイヤモンド(笑)とか、辛口というか毒舌というかとにかくシニカルなのですが、まあ皮肉は褒め言葉として聴くぐらいでちょうど良いというか、教科書の向こう側みたいなのが満載で面白いですね。

学校の勉強みたいなのって、やっぱり最低限とか最小限だったりで、本当はもっとたくさん面白いことってあります。

特に化学なんかは身近でかつ、わかりやすいからなおさらで、あれは爆発するとか、猛毒で死ねるとか、超くさいとか、そういうのあって面白いですよね。しかも、この元素は高いとか安いとか言いまくってて面白いです。そのあたりは、やっぱり、よーくかんがえよー、おかねはだいじだよーって、当たり前だ!! くらいには、再考すべきと思います。

繰り返しますが、学校の勉強みたいなのって、やっぱり最低限とか最小限だったりで、本当はもっとたくさん面白いことってあります。身近な実用とかが紹介されたりとかもよいのですが、どっちかっていうとちょっといけないことに片足突っ込んだりとか、ロマンスに片足つっこんだりとか、複雑な人間模様が香ってくると、2倍3倍というか、べき乗というか、そんな具合でおもしろくなりますね。

学問とかいけないことです!! はい。だからきっと、学校はあんなにもつまらなくしてるんです。嘘ですけどね。まあツンデレではあるんでしょうけど。

まとめ

というわけで、昨年が電子書籍元年だーみたいな話題もありましたが、iPadKindle FireNexus なんかだと、それだけじゃなんかもったいないみたいなときのこんなケースがみたいな例としては面白いかなというのと、あと、学校でやるようなことでも、本当はいろんなことが面白いっていうのは、遥か手遅れな大人になってから思い知る出来事だったりするので、とにかくいろんなことを遊びにしてみるっていうのは、良いことなんじゃないかなと、思ったりする今日この頃です。まあ、おっさんですわね。

では、良い化学変化で、良い人生を。

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そもそも書籍もあります。

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USではいろんなフォーマットで売っててしかもお得ですね。もっとも、iPadiPhone アプリが良心的なのはありがたいことです。

理想と現実

ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実

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私が読んだ本の中でトップクラスでですね、いろんな意味で、教訓を多く含み、多角的にいろいろ考えさせられた本です。研究者ってのは、けっこう俗いんです。
スターウォーズとかジェダイの評議会みたいのとか、良いシーンですよね。ああなるとやっぱり、ダークサイドとかが生じて、暗黒卿がうみだされたりするわけで、マスターは老衰するわけです。

Paperwhite とはよくいったもので。

Kindle Paperwhite Wi-Fi (第5世代)

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Kindle ファミリーとしては、これがいちばんよいものだー、だと思いますし、電子書籍無双の可能性がいちばんあるのも、現状、Kindle Paperwhite だと思います。普通の液晶はやっぱり目がしぱしぱしてくるし。まあこの白い紙にて、何を見るかはあなた次第という密林の皮肉がちょっとあるよね。って、ないか。
あと、違うことをするなら、本の形でもなくても良いし、本は本の形こそが無双であることもありますよね。エンデの本とかねとか言うのがはてしなく素敵だと思うんですけど、学生街のきれいじゃないけど、妙にうまい定食屋とかラーメン屋とかは、ちょっと茶色くなってるかわぐちかいじの漫画とか置いてあるべきですって方が、私的にはピンと来ます。おっさん乙。

正々堂々たる裏口

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

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入り口にぴんとこなくても、素敵な裏口がこしらえてあることもあります。化学のちょっと愉快な裏口がこのアプリ図鑑だとすると、数学はいわずもがな、ですね。