銀の弾丸、銀の匙。サンデーもウェンズデーな農業は毎日がエブリデイ
銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/04/18
- メディア: ペーパーバック
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- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/12/15
- メディア: コミック
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今回、ガンガンからサンデーにうつった理由は、サンデーもウェンズデーな農業は毎日がエブリデイだからサンデーはちょうど良かったとかだと勝手に思っていますが、しかし、週刊連載でも安心のクオリティとかすごすぎるだろ...。などと思っています。
当たり前だけど、とても北海道
道民からしても、内地のひとからしても、実に北海道らしい漫画ツートップの新たな一角な気がします。
- 作者: 佐々木倫子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2010/11/01
- メディア: 文庫
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もっとも、うちはどっちかというと、札幌のほうだけど、ちょっと離れたところの出身、すこしだけ農家のお知り合いもいらっしゃったり、近所に専門の学校があったりで、そこそこに近さも感じますが、さすがに同級生にあそこまでのガチ農家はいませんでした。
それでも、作中にでてくるローリングモーモー...じゃなかったロータリーパーラーですね、あれの話を聞いてたりとか、農業や農業高校のイメージが他よりはしやすいところはありますね。酪農家の朝は早いの話とか、仕事はきついが牛さんはかわいいとか、それから、農家や農業高校とかって、話にも出てきますが跡継ぎ問題のもろもろとか、経営と労働問題のもろもろはときに聞く話題です。それから農業高校って、実家が農家でなケース以外に常、磐くんみたいな存在が妙にリアルだったりします。
などといってもですね、そうは言っても、八軒くんが飛び出した元の世界の住人みたいなところはまああります...。そうそう八軒くんといえば、先生との関係やなんかはちょっとだけ3月のライオンなんか思い出したりもしますね。八軒って名字がまたずるいとか、札幌圏の人はちょっと思いますかね。
などと、このあたりは雑感諸々
命と肉の話
荒川弘作品のおそろしいところは、登場人物がたくさんの群像劇になっても、ぐっちゃぐちゃにならないどころか、かえって作品に奥行きを与えるところですよね。ですよね。
それで、本作品ですが、命についてとか、ハガレンのホムンクルスとかで考える生命について、などもドラマチックでしたが、今作はふつうに肉。肉の向こう側をどう考えるかという、みんなそこまでちゃんと考えたことないけど、ちょっと考えると奥の深いことをほいっと投げてくるところがあります。それで、群像劇ならばこそで、さまざまな立場の違い、スタンスの違い、価値観の違い、が、引き立つのがすごくて、割り切ったり深く考えなかったらそれは楽かもしれないけれど、あえてそこに真っ向勝負してしまう様子が普通のみんなの日常にからまって飛び出してくるところがすごいですね。
- 出版社/メーカー: 株式会社ソラチ
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では、良い豚丼で良い人生を