ドラクエのダーマの神殿とFFのジョブチェンジと日本の転職観と中途採用
この国はいっつもゲームやアニメが先走っていたのです。アニメはまだがんばってるが、かつて主流だったゲームは今はどうかな?
うすぼんやり考えていた事をせっかくなので。この国の中途採用や転職については、世間の風当たりも強くて...というのはさんざん既出なのだけど、それでも、すこーしずつ寛容になってきてたんじゃないかな、と。今度転職することもあって自分に言い聞かせてみるのもありますが。
これは、ゲームを見てもそうっぽいかなと。
というわけで、RPGで読み解く日本の就職事情他。
DQ3の頃やFF3の頃
この頃は、世知辛いながらも夢を見ていたものでした。
DQ3 そして伝説へ
DQ3の頃の転職はそれはシンドイものだった。転職するとLV.1 になっちゃうし、能力のパラメータもガツンと下がる。魔法こそ引き継げるけど、商人なんかもうね...みたいな。でも、遊び人のハイパー賢者タイムや、悟りの書(どういう本だこれwww))のハイパー賢者タイムみたいな遊びはあったけど、それでも転職はやり直しだった。
あとは、ダーマの神殿に行かなければ転職はできなかったし、ルイーダの酒場に行かないと職にあぶれっぱなしだったわけです。その上、商人は街を作った挙句投獄されるし、逃げるやつははぐれメタルだ、逃げないやつはよく訓練されたはぐれメタルだ。まったくDQ3は地獄だぜってなもんでした。そして伝説へ。
IVはこわいこわい
ところが、4はやはり日本にとって縁起がやっぱりわるかった。
DQIV 導かれし者たち*1
DQ4はもう完全な格差社会で、ブライはゲーム中ずっとブライなのです。どう考えても踊り子使うだろ、常識的に考えて。とか、普段はまあ使える神官もここぞとばかりに一発狙ってラスボスにザキ連発しちゃったりして、もう、見てらんない。占い師に至っては空気、でも、ずばり言うわよよりはよかった。まだ転職できる方がよかったよ。格差固定やだよって。
で、結論が、もう選ばれたもので馬車をひっぱてくから、お前ら庶民どもは、かごの中で導かれてなさいってもんでしたね...。これまた何と言う日本の縮図。
なのにいまいち、勇者の影がうすかったり、ガス炭坑に魔王が出たり、よく考えたらひどいゲームじゃねーか。なんだこりゃ。そりゃ働いたら負けかなって思っちゃうよ。一方で暴利をむさぼる武器やの嫁とかもいるし、バイオレンス姫とか、復習に燃える姉妹とか、もう何を信用していいかわからないのに、ホイミスライムがはやく、人間になりてぇーって人間になっちゃった。
FF4も負けてはいない。
こっちはこっちで、老人は物忘れが激しいし、思い出したかと思ったら細菌ばらまくしw。しかも、祈るしか出来ないヒロインはなんだったんだ。あの人は贖罪のために武器をおさめ耐えて生まれ変わったらLV.1だけど、鉄仮面とったらイケメンじゃねーかって、嫉妬に狂った友達は飛んだり跳ねたりもう大変、やっぱり祈られてるようじゃ就職は厳しい。そのくせ、せっかくのょぅじょは何かいつの間にか育ってるし、なんでもかんでも丸投げの忍者とかいるし、こんなのが最終パーティかよ。お前らこそ馬車に搭載されてやがれ。
もうね、全力でかかっていくので、私たちを回復してくだしあ。敵の四天王の方がよっぽど素敵だよ。これじゃあむしろ、いっつも隠れてひきこもってた詩人が最強だよ。
DQ5
人生の墓場のような奴隷人生をすでに送ってきた主人公なのに、改めて人生の墓場に入り直すイヴェントを経てリア充爆発しろと思ってたら、どうやら娘と息子が勇者だったという恵まれない主人公がやけくそになって、怪獣で大奥をつくるというとんでもない変態ゲームじゃねーか。なんだこりゃ。
もちろん、働いたら負けかなと思っているので、職業なんかありません。
しかも、幼なじみと結婚したら攻略が手間取るけど快楽メラゾーマプレイができる、そのかわり、結婚しないとある程度甘酸っぱい罪悪感に襲われるが世の中は金だ、行くも地獄引くも地獄でやっぱり、人生の墓場なゲーム。やっぱり働いたら負けかなと思っている。
実はDQ2で王女が犬だったり、マントで塔から "I can fly!" なあたりから、あいつらは変態だと思ってたよ。まあ、日本は変態国家なので、その未来予想図はあたってたのだけど。
今度の最新作ではギャルだかビッチだかが追加ではいってるらしいぜ。時代を先どってて、みんな大好きだったゲームがいまや完全に置いてけぼりだ...。
FF5
日本の目指す姿はFF5だ!!
いろいろな職業で経験を積む事でその人自体に可能性がついていくから、前の可能性で新しい職業にチャレンジできたのは素敵だった! そのうえ、前の可能性と新しい職業で健全なイノベーションだって起こせる。魔法使いに「りゅうけん」や、二刀流の乱れうちなんて、終身雇用じゃ無理だった。格差が固定していなかったから馬車を引くものと引かれるものみたいに別れていなかったし、どこかの業界を鍛えるために苦境になっていても、他の経験をつんだ業界がフォローできていたし、必要なときは自ずとやるべき産業に従事する形をとれていた。
しかも、高齢化が進んでいた人口構成の健全化と同時に、前の世代の英知を引き継ぐ形で若い力を入れるという最高の世代交代をゲーム中に達成するし、愛すべきライバル*2もいるし、ラスボスを倒してもまだ神竜とかΩとか、まだ新たな努力目標があった。そのうえ豊富なアビリティを駆使して、より低いリソースで同じ問題を解決しようっていうのは日本の美徳だった!!*3
そのうえ、気がついたら何もなかった自分自身がすっぴんでも素敵になっていたし、日本はものまねかもしれないが、ものまねできるっていうのは、最強の可能性だった。
ああ、あの頃のSQUARE はわかっていたし、信じていたよ。。*4