もしかして、ビートさんそろそろ死んでしまうん... みたいな... / ビートたけしの間抜けの構造
- 作者: ビートたけし
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: Kindle版
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本の内容としては、間抜けとは... みたいに大上段から構えて間抜けの構造を解析し論じるという間抜けな話じゃなくて、それよりもたけしが見てきたおもしろ事例集みたいになっていて、こんなことやあんなことあったでしょうとか、おもしろおかしく懐かしく語っている感じの本です。
たけしが話しているのを聞いてるような感じで、さらさらっと読めます。
かつて、BIG3といわれた、ビートたけし、明石家さんま、タモリを比べると、最近テレビ見てる感じだと、さんまやタモリより、ビートたけしが年とったなーみたいなことを感じますが、ビートたけしも1947年生まれで、まあそういうものなのかもと思います。なんというか、ビートたけし、いろいろ無茶やってそうですものね。若い時分に。大橋巨泉のタモリとたけしの比較なんかも面白いですけど、まあそれは各自、宿題w
あと、たけしって年を結構感じるのもあって、最近たまたまテレビとかでちらっと見てると、ちょっと見てて微妙な感じもありますよね...。なので、ちょっと落ち着いてこういう本がたくさん出た方がみんなにとっていいのかもとか思います。
その、今のアラサーちょい後ろくらいまでだと、ビートたけしがテレビでも面白かったころをいろいろ思い出して元気が出ると思うんですけど、いまもっと若い子がみたら、この滑舌の悪いつんのめってるへんな映画監督のおじいさんはなんでこんなテレビに出てるんだろうくらいに思うのかなとか、ちょっと考えてしまいます。欽ちゃんのジェネレーションギャップみたいなのと同じのがビートたけしにあるんじゃないかなとか、ってどうでもいいか。仮想対象仮装大賞。
さて、Amazonの書籍ページになかったので、目次から章だけ引用しますが、
第一章 間抜けなやつら
第二章 "間"を制すもの、笑いを制す - 漫才の"間"
第三章 お辞儀がきれいな人に落語の下手な人はいない - 落語の"間"
第四章 司会者の"間"を盗め - テレビの"間"
第五章 いかに相手の"間"を外すか - スポーツ・芸術の"間"
第六章 映画は"間"の英術である - 映画の"間"
第七章 "間"の功罪 - 日本人の"間"
第八章 死んで永遠の"間"を生きる - 人生の"間"
このなかで、やはり面白いのは、たけしが得意な大きな話題から軍団のおもしろ事件簿を毒まじりで語る1章(ラッシャー板前と玉袋さんの話が...w)。漫才の現在過去未来と、ついでにスリムクラブなんかについての言及なんかもある2章、ビートたけしで落語でこのタイトルと来たら、そりゃあね、あの師匠がね...みたいな3章。あと、たけしが考える映画についていろいろ語られた6章。あと、大学を中退してからのいままでの半生をざっくり振り返ってみた8章あたりがなかなか面白いです。8章では、ビートたけしの当時の月収のことがちらっと書いてあるので、そういうのに興味がある下衆い方はどうぞ。
映画についての6章は結構おもしろくて、編集が好きだっていう話とか、あと、ばかは相手にしてないみたいな話は結構好きです。
あと、8章ですが、え、月収...ごくり... みたいな。小町のちなみに夫の年収は1千万円ですとかね、かすむかすむw ははは。桁違いらしいです。
それでも、そして、そんな、たけしにしても、運と"間"がよかったって振り返ってそうなるんだからな...とか思います。
あと、"間"といえば、総じて、たけし軍団のメンバーの名前って、変なんですけど、妙な"間"というか語呂のよさがあってよいですよね。それとかも、それこそ、ジェネレーションギャップありそう。グレート義太夫とかって言われて、なんだかわかりませんもんね、普通。
そんな、"間"の本なんですけど、これを通じて、色んな時間や、人のあいだの"間"について、ある年代以降のひとはちょっと考えてしまうのかも... みたいな本でもありました。基本は楽しい本なんですけどね。
では、みんな元気で、よい人生を。
- 出版社/メーカー: タイトー
- 発売日: 1986/12/10
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