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PENTAX K-3 の ブロガーイベント「プロに教わるレンズ術。Kマウントレンズを体験しよう! リコーイメージング ブロガーミーティング」に行ってきました。

告知: https://fansfans.jp/campaigns/detail/1288
報告: 「プロに教わるレンズ術。Kマウントレンズを体験しよう!リコーイメージング ブロガーミーティング」にご参加いただきありがとうございました!|アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)

と、こういうイベントでした。以前に、K-3 のイベントとかモニタもやってたし、 既に K-3 を持っている人に主に単焦点とかのレンズを使ってねというイベントだと思っていたんです。なので、K-3 を既に所有している人が、半数くらいはいるのかな...と、思ったら、そうでもなかったみたいで、私だけくらいの勢いでした...。PENTAXユーザはさすがに多かったのですが、そんなんだったら、私じゃないひとが、K-3 も含めて借りられた方がよかったのかも...と、少し思ったのですが、今回は行きたかったのでしょうがないです。

ちなみに、プロブロガーとかアルファブロガーを目指す人は、Canonとか*1SONYとかのほうがメリットあると思います。

K10D のころからお世話になっています。


今回は、珍しく、元 PENTAX社員でそこからいろいろあってプロのカメラマンになってしまった中村文夫さんがお話しするということで、行きたかったんですよね。というのも、私が PENTAX をはじめにかったのがK10Dでして、ペンタックス K10D関連記事リンク集 が参考になるんですが、この頃、連載を中村さんが書いてたんですね。

当時の勤め先の隣の完璧超人の先輩が仕事もできてそれ以外も趣味の撮影とか本当にいろいろ出来てというお方でした。しかも、私と来たら、若気の至りでつどつどボーナス全弾うち尽くすような暮らしをしてたので、そろそろデジタル一眼レフとか買わないんですかという運びになり、ファインダーとかが見やすいの買った方がいいんじゃないですかとか、レンズがいろいろ幅のある選択が出来るのがいいんじゃないですかということで、K10Dを買い、その後は GR Digital とか、K-01 とか Merrill とか買って、K-3 を買ってもらったみたいな流れになっています。大事なことですが、今はボーナスとか都市伝説です、思えば遠くへきたもんだ...。でも、そのおかげで、なんかオーロラとかもそこそこいい感じで撮影できたし、良かったと思っていますけれども。

今回はレンズのお話

候補であがっていたのが、

・HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited
・HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited
・HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited
・HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited
・HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR
・smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]
・smc PENTAX-DA50mmF1.8
・smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM
このあたりでして、私は、 15mm か 35mm あたり借りられたらいいなと思っていました。結果、15mm 借りられることになりました。でも、私、PENTAX単焦点でいちばんおすすめなのは、HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited です。だけど、縁がないな...。

関連して、中村さんが作例とともに撮影術を解説してくれまして、いろいろありがたかったです。プロジェクタでいろいろ見せてもらって現地ではきれいだったのですが、それよりも、どちらかというと、レンズのエピソードとかが興味深く、それはさらっと後ほど。

ちなみに、中村さん、所有レンズが120-130...はあるとのことでした、沼どころか深海ですかね...。あとペンタックスのえらいひとの川内さんがおりまして、ぶっちゃけてまして、いろいろトーク盛り上がってました。ペンタックスのいいところは、けっこうぶっちゃけてお話してくれるところだと思います。これらの裏話ものちほど。

Kマウントはいろいろ昔のレンズも使えます

中村さんからも紹介があったのですが、KマウントはAFとか細かい違いはあるけど、基本はあまり変わってないので、昔のレンズがつかえる。あと昔のレンズは写りで負けても個性や味わいがあって面白かったりするというお話がありました。

昔のといえば、

PENTAX マウントアダプターK 30120

PENTAX マウントアダプターK 30120

こういうのあって、M42地獄沼まっしぐらみたいなことも出来ます。Super Takumar や SMC Takumar のお買い得感と、Zeiss とかアンジェニューとかのびっくり価格と、おそロシア(お察し とか、本当にどうなってるんでしょうね。私ももっともどうかしていて、K10Dを買ったときに最初に買ったレンズがM42マウントとSuper Takumar 55mm 黄文字 1:2 だったというわけのわからないことをしていたので、そのあたりはよくわかります。それが、結構良く写るんですよね。たぶん画質だけならきっとレンズに勝つレベルで...。なお、自重しない私がペンタックスの中のたぶんけっこう偉い人の川内さんにこの話をして、
M42のアダプタしばらく昭和の値段でうってておかしかったんですけど...」
と聴いてみたところ、自重しないペンタックスの中の人いわく、
「いやー、値上げするの忘れてたんですよね。原価あがってるのに」
ということで、ファッ!? てなりました。噂は本当だったのかと。おかげさまで助かりましたけど。

あと、ちなみに、中村さんとペンタックスの川内さんにそれぞれ、個人的にいちばん好きとか思い入れのあるレンズどちらですかと伺ったところ、中村さんはレフレックスズームかな...とのことでした。レフレックスレンズ大全 第2回:カメラアーカイブ:カメラファン | 中古カメラ・レンズ検索サイト/欲しい中古カメラが見つかる!に詳しいんですが、個性的な一品です。個性的すぎる...。あと、レンズありすぎる...だろ...。中村さんのレンズ博物館ひとりっぷりがやばい。

ペンタックスの川内さんは、

という、納得のお話でした。43mm は人間の視野角に近いので、自分で撮ったのを自分で見直すのがすごく楽しいという、私とまったく同じ意見でもりあがりました。私、そのためにもう売ってないFA28mmが換算で43mmになるので好きな話とかしたり。ははは。役得。誰得。

...でも、43mm をあげるやいなや、中村さんが
「えー、あれは写りいいけど、ちょっとデジタルきついでしょー。フレアが...」
とか話してて面白かったです。

私はついでで川内さんに教わったんですけど 28mm については、
「あれ、そろそろ保守部品とかがあやしいかもしれないので、危なくなったらお早めに」らしいです。というか、使ってる人そんなにいないですよね、はい。

あと、くらいところで妙に雰囲気あるので、FA20mm 好きで、オーロラ撮った話とかをしたら、
「まあ、あれもフレアなレンズなんですけどね、わっはっは」
みたいな感じで、非常におおらかで面白かったです。ちなみにフレアでるときもあるけどっていうか、FA20mm は正直ほんと出るし、時代は感じるけど、よいレンズですからね。そこはよろしくお願いしますね...。

キヤノンのイベントは製品をばっきばきに追い込んですごいの作ったぜ!! みたいな感じだったんですけど、ペンタックスのイベントはなんというかおおらかというか適当というか楽しい感じでした。なんとなく、ペンタックスの社員が楽しいを重視するとか、中村さんのように元社員でカメラマンになっちゃった人がいるというのはよくわかる感じがします。

レンズラインアップの紹介

それでは、中村さんの解説とともに、各レンズについて。HDコーティングは元々、逆光に強かったコーティングがさらに良くなったと考えていただければとのこと。とくにゴーストがさらに出にくくなったとのことで。

HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited

広角は一歩前にでて撮るというのと、あと、少し上から撮ったり、少し下から撮ったりすると発見があるので、ぜひやってみたくださいということでした。このレンズかなり寄れるのもよいとのことです。それから、私も好きなのですが、広角は縦に撮ると面白いですというお話がありました。


こちらのレンズはちょろっと借りて撮りましたが、よく写るし、写真とか、ファインダー見ててとかかなり楽しいです。いいの借りた...と思っています。

たいした例じゃないですが、会場をさらっと、

割と単焦点レンズ冥利なところ感じました。

HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited

中村さんが2番目にかった DA Limited がこれの前モデルだったそうで。1番目はDA 40mm だったけどそちらは出番が減っちゃってる。だけど、21mm はよく使うということでした。今回、15 と 35 に挟まれて特徴を伝えにくかったが、ちょっとワイドに撮れて便利。あと、レンズが小さいので気軽に使えるのもいいですね。

私はもってないですが、

ちょっとワイドと変な焦点距離PENTAX の必殺技でして、ある意味ではこの系譜なんだと思います。31mm ねぇ... こわい。

HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

PENTAX の現在最高の大正義レンズだと私は思っています。シャープな写り、ぼけの奇麗さ、それでいてマクロ撮影もいけるというお話。DA Limited の傑作、やっぱり私はこれがいちばん傑作と思います。

こちらもちょっと借りて撮りました。

これ、普通にコンパクトデジカメ使うのりで普通に寄れるのでいいですよね。うつりもボケからシャープな写りから、自在でいいレンズです。私と縁ないけど...。

HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited

こちらもまっすぐでゆがみのない絵がとれるのがすばらしいのと、あと、前ぼけ後ろぼけともに奇麗な点、それから、望遠気味のスナップ撮影にもおすすめとのことでした。とくに街歩きスナップやる人に、中村さんからのおすすめとして、同じところを二回通ってみるとちがった発見があるのでおすすめと。

それから、70mm はポートレート撮るのにもよいですよね。

こちらもペンタックスに代々伝わる伝統の必殺技で、私もこれは血を吐きながら買ったのですが、

おねーさんとか子供とか撮りたくなる邪悪な兄貴分がいますけど...。

HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR

こちらズーム域が2倍という設計が功を奏してるところと、あと撮影を楽しんでねというレンズですねとのことでした。私はこれを買って鉄の意思でもうなにも買わないためのレンズか、ほかの単焦点ひとつでも買ってしまった人を地獄のレンズ沼に突き落とし続けるためのガーゴイルみたいに見えました。私には。私、川内さんに沼ですねーって言われたけど、私は沼だとまったく思ってないです...。もってないレンズのほうが多いし。

smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]

オーロラ撮影大作戦のときに、悩んだ因縁のモデルです。私は結局魚眼の経験値がなさすぎて、
SIGMA 超広角ズームレンズ 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM ペンタックス用 APS-C専用 203610

SIGMA 超広角ズームレンズ 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM ペンタックス用 APS-C専用 203610

SIGMAの超広角もってったのですが、いまは、この SIGMA 手放して、こちらの魚眼にしようかなと思っています。でもさ、魚眼ってなんかあきそうな感じがあります。

中村さんによると、わりと明るくて写りもいんだけど、魚眼ズームは割り切って便利なものとして使うのも良くて、トリミングありきで撮るとかがいいです。というのと、このレンズは鼻デカ写真のニーズがあるので、汚れがつきにくいコーティングになりました、と川内さんからありました。

smc PENTAX-DA50mmF1.8

単焦点の地獄の入り口レンズです。値段のわりによく写るのと、単焦点の入門に素晴らしいレンズとのこと。キットで不満を感じて試しに単焦点ってどうだっていう場合には全く不満もないと私も思います。それから、絞りを変えたら何が変わるかを体感しやすいのも良いとのことでした。

smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM

じゃあ高い方はどうかというと、開放からさすがにシャープとか、描写がいいとか、写りの抜けがいいとかやっぱり、スターレンズはひと味違うというのはあるということでした。ただ、ピントあわせもその分シビアという。納得のお話でした。

まとめ

というわけで、みんなもレンズとか K-3 とか楽しいですよというお話でした。

あと、

テレコン見せてもらいました。どちらかというと、ワイコンが欲しい気がします。画質劣化させずフルサイズ換算になる...純正の...って、危ないなそれ。


久しぶりの新宿はなおさら伏魔殿のようでした。

K-3 昨年末にモニタで借りたのを結局我が家で買ってしまってる状態なわけで、第2弾としてレンズもうっかりあれしそうでこわいです。

では、良い人生を。

*1:Canonつかって、さいたまにすんで、WordPress駆使して...みたいなのが最短ルートかもしれません