twitter と facebook
twitter とか facebook とかって、いろんな考え方があると思うのですけど、そのことについて何となく自分の中で整理がついたので、エントリ。どちらが好きかと言うと、twitter の方が単純なので好きです。
けど、twitter と facebook を同じものとして比べるのって、例えば はじめの頃のmixi と はてな全体を比べるとか、skype と モバゲーを比べるとかみたいなナンセンス感がちょっとありますね。そんなことも踏まえつつ。
それから、ネットの多くのサービスは元々ネットだからには基本的にはソーシャル社会(笑)
twitter は メッセージングのインフラを再定義します
Apple 風な見出しですいませんw *1
twitter ですが私は実はMac上では未だにWebの旧UIで使ってて、それと、iPod touch での twitter クライアント、あとは、docomo では モバツイのシンプルモードで使っています。出来れば理想は iPhone で使いたいんですけどね、iPhone ちょっと高いので…。
それで、iPod touch で使ってるときって、完全に iPhone だと SMS/MMS が鎮座してるところでtwitter を使う感じ。なので、やっぱりメッセージが第一でソーシャルとかミニブログとかいわれてるけど、ぴんとこなくて、新しいメッセージングサービスだと思う、まあ今更ですけどね。twitter って、そのメッセージングの機能が全て。
それで、向こう側も使ってることが前提にはなるんですけど、見るにしても送るにしても、twitter の 特定多数, 不特定多数, 特定個人 へのメッセージング能力とスケーリング能力に匹敵するものって他に無いんですよね。それがすごい。
あとは、そのおまけで自分好みの世界としてのタイムラインがリアルタイムに出来て、正しい意味でネットワークにつながってる時のメッセージのやり取りのしかたを、チャットやIMやメールなんかをまるごと再定義してるところがなによりすごくて、@ の仕様とか、システムの性能とかもも本当にすごいなと思うのです。
あとは、まあ出来れば ダイレクトメッセージが @kskmeuk みたいな感じで、$kskmeuk で DM 送れたらとかw*2。今のハッシュタグも嫌いじゃないんです。
それに加えて、自分で作成したリストに向けて、%list みたいな形で投げると、リストに入ってる人だけメッセージが見られる拡張とかあったらちょっと面白かったかなとかは思いますが、そしたら、うざくなるだろうねw
ついでにメッセージがらみでちょいと脱線しますが、ケータイのメールよりはね、SMSが真っ当な形で広がってればねと。…@docomo みたいなアドレスひとつとってもね。割と問題があったまま来てるところが、いろいろあるので、特にdocomo とか au とかは、スマートフォンでリセットしたいとかあると思うんですけど、そのあたりのメッセージ機能の出来としてはやっぱり震災で思い知って家族のアカウントとったとかもあったし、なんかそんなところとかが象徴的かなと。
それで、まあメッセージングの出来がよければ、適当にコミュニケーションも発生するしという意味で、twitter は単純で、元々はあまりソーシャルじゃないあたりが好きです。とにかく、メッセージングのフレームワークとしての出来が異常で、使える形で同時に特定多数, 不特定多数, 特定個人へのメッセージができて、レスポンスもさくっと出来て、ついでに流れもつくっちゃったあたり、メッセージングが優秀すぎてついでにソーシャルになっちゃってるあたりとかは、本当に凄まじいと思っています。
日本でtwitter が人気なのは、日本語で140字の表現の幅もさることながら、モバイルでも固定でも回線のクオリティが高くて、だからこそリアルタイム性が生きてっていうのはあるでしょうね。
facebook は IDと名前でオープンもクローズもWebを整理して再定義したフレームワーク もしくはいろんな意味でPHP
twitter は特定多数, 不特定多数, 特定個人, それらを同時に取り扱うことができたのがすごいところだと思うのだけど、facebook のすごいところは IDと名前を重視してリアルとネットを近づけたところ*3、オープンとクローズを同時に便利に取り扱えるところと、いろんなことが出来すぎるWebをひとつに整理して見せたところとがすごいところだと思います。
はじめの頃の mixi とかは、もっともクローズであることが重要だったし、それがアイデンティティだと思うのだけれど、適度にオープンであることにみんなが慣れて来て、ジレンマとかはあると思います。実名とか匿名とかオープンとかって話題と、facebook の兼ね合いを考えると、タイミングの問題とか意外にも、あと日本ってまあ気持ち悪いところもあるよね(笑)とかが、mixi のいろんな発展も不祥事もひっくるめて、一番の要因だったんじゃないかと。
翻ってfacebookですが、何でも出来すぎるWebの世界を一段階整理して、いいね! や連携をオープンにもちこんで、ソーシャルとクローズとオープンを滑らかにつないだあたりが巧みだったのがひとつすごいとこ。あとはメッセージを送るような発信の仕方ではなくて、ブログほどでもなくて、ちょっとした自分のサイトやホームページを持つような形で、それこそ「ミニブログ」って名称とかは twitter よりも facebook の自分の場所のほうがしっくりくる気がしていて、webの上に置かれている、ある程度、整理されたフレームワークなのかなと*4。
それで、twitter は基本はメッセージを送ることで、何をつぶやけばいいかわからないっていうのはいまでもときどき聞きますが、それとちょっと違って、facebook がなんなのかわからないとか、何をすればいいかわからないとかは、恐らく二通りあるんだと思います。
ひとつは、facebook で出来ることって、ネットやITに十分使えていると、あえて facebook でしなくても良い事が多いし、日本のネットは匿名に親しいので、あえて名乗ってまで何かする必要があまりないんですよね。それでどうすればよいかわからないというか実は使う意義がないと。なので、ものすごくヘンな例えなんですけど、もう CやC++ や Perl や Ruby や Java なんかを力一杯使いこなす人に PHP 渡す…みたいな。これはそういう感じかなと。
もうひとつは、twitter みたいに出来ることのメインがひとつではなくて、本当にいろんなことが出来るので、facebook を使いこなすとなったときに目標や目的が多いし、そもそもの習熟度があまり高く無くて、何をどう使えばいいかよくわからない感じのそういうケース。こちらも同様に例えると、なんか Windows で Word とかエクセルとか使えるしホームページとか作れるから、次はWebプログラミングとかやりたいってなって、はいPHPとか、Webフレームワークとかを見たってなったときに、全然使いこなせないみたいな、なんかそんな感じ。
facebook はネットとリアルとか、オープンとクローズの境目で、twitter とは別のちょっと違う役割を果たすところがこれからはある程度あると思いますし、facebook 使いはリア充みたいなところがこれからはまああると思います(笑)
facebook が逆に東南アジアで人気なのは、twitter ほど異常に高速なタイムラインじゃなくて、わりとそこかしこで一息つくし、みんなのまとめみたいなのだけいい感じで上がってくるので、見るタイミングがちょうどいいというのと、それくらいでメッセージ出来ればちょうどいいし、そこまでクローズじゃなくてもいいってバランスがちょうどはまるのかなと。
おまけ: 金くれ
勝間和代さんみたいな猛者でもフレームワークなわけです。なので、ある程度普通の人には何でも出来て何をしたらいいかわからないWeb よりは、 mixi とか facebook が web上のフレームワークとして果たす役割が大きいんだと思います。
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