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キリンの DRINX のスプリングバレーブルワリーの 6本パック


サントリーがモルツのリニューアルこそ若干エグザイルとのミスマッチなんかもあってすべりましたが、最近ビールではサントリーが基本的に調子が良い。キリンが立て直しフェーズ。アサヒはスーパードライ売ってればOK。サッポロはまあヱビス売ってればOK...ではあるんだけどもうすこし真面目にやれというか、実力を発揮してくれてもいいよとおもってたら、くらえエーデルピルス(Web限定)、みたいになってて、まあ楽しい世の中です。ちなみに宗教上の理由でサッポロビールが好きです。ですが、今回はその中からキリンのお話。

さて、それで、立て直しフェーズのキリンですが、いろいろ動き出していて、楽しい企画が回ってきました。一番絞りの各地絞りとかもありました。少しずつ中の人もお客さんも楽しいフェーズに移行してきていると私は思っています。その取り組みの中に、公式のオンライン通販DRINXという試みがあり、そこで、ちょっと変わったというか、キリン謹製のクラフトビール群があり、そのシリーズがスプリングバレーブルワリー(SVB) で、いろいろ作られています。まあ、よなよなエールがのりのりなので、大手がほっとくわけがありません。そこでクラフトビールについての大手の対応ははっきり分かれた感があります。

サントリーとサッポロはそれぞれ、クラフトセレクトクラフトラベルとして、結構大規模に展開中ですね、両者ともに面白い製品が出てるかなと思っています。それで、アサヒはスーパードライ作ってれば基本OKとするスタンスで、でも隅田川ブルーイングもあるよというリアリスト戦略。

キリンはちょっと変な道をたどっていて、ヤッホーブルーイング社とキリンビール社の業務提携契約および資本提携契約締結について|2014年|ニュースリリース|キリン にありますが、そういうことになっています。
それで、SVB のビールがちょっと違っていて、ヤッホーブルーイングよりはネタに走りすぎず、キリンが作ったにしては攻めていて、あとはいろいろ手が込んでいて、面白い出来になっています。以下、お読みいただく前に、ヤッホーのメインラインをご確認いただいておくと良いかも。楽天のリンクが 【3セット購入&クーポン利用で送料無料】テレビで紹介されました!ヤッホーブルーイング公式お試しセット「よなよなエール」入り4種4缶飲み比べインドの青鬼 水曜日のネコ 東京ブラック(地ビール クラフトビール エールビール)Amazon のは、よなよなエール 350ml 4種8缶 クラフトビールお試しセット

私は 6本パックの http://www.drinx.jp/beer/svb/gift01/ を買いましたが、いずれも面白く、なんとなくヤッホーミーツキリンみたいな出来栄えです。あるいはキリンとヤッホーの悪魔合体というか。

それで、冒頭の画像の on the cloud がゴールデンエール系とヴァイツェンが混ざったような不思議な味わいでこれが珍しい感じで他ののどれとも違う感があり、よかったです。


あとは、SVB 的には、496 推し感があるのですが、これが、よなよなエールとインドの青鬼が悪魔合体したのがなぜかキリンからリリースみたいな雰囲気で、よなよなエールはおいしいけどちょっとだけ物足りず、インドの青鬼だとやりすぎ... みたいな時のちょうど良さがあります。よなよながロウで、インドの青鬼がカオスだとしたら、ちょうどニュートラルというか、そういう。人間として生きていくタイプですね。

それ以外でも、アフターダークはなんかノーブル文学賞とかそっとしておいてあげてよみたいなタイトルですが、これはなんとなく東京以外ブラック感があります。コープランドはいろいろ忘れて普通のビールをクラフトしよう感。Daydream はベルギー系の白っぽいのに柚子で隠れエース。jazzberry はそれおしゃれすぎてヤッホー感ないしキリンでつくるわみたいなこれまたベルギーのピンクのやつインスパイヤみたいのと、バラエティに富んでいて、おしゃれにまとめて、ネタに走りすぎてもいなくて、値段もクーポンとか使えるタイミングだと良心的で、それでいて個性もあるという、完成度が高い企画になっていて、これはなんか色々な人にとってよかった立派なお仕事だと思いました。

クラフトビールの活況によって、逆に大手も元気に

群雄割拠というか、強いクラフトビールのブルワリーもはっきりしてきて、ヤッホーさんとか、ベアレンさんとか、サンクトガーレンさんあたりは、製品のクオリティも高く、ビジネスとして回ってて、個性もあるという形でなんというか、傾奇者とか愉快な剣豪が出てきたみたいな風情があり、それはよいことです。
そこでそれを受けて大手の大名がみたいなの、ああいうのもよいかもしれんなとか、よそはよそうちはうちとかなって、めいめいのやり方でいろいろバラエティが増えたというのは、いろいろ現場とか業界とかでは大変なこともあったと思うのですが、最終的に世界がよくなった形で、ビールがなんかいろいろ買えるようになった!! さらに、作る方も、いろんな企画ができるようになった!! みたいになって、若者のビール離れとかさしおいて、おっさんとかがいろいろビール飲めて楽しいみたいになったので、苦しゅうないのである。

では、良い人生を。