あったらしくるえるはてなくしょん

id:kskmeuk あったらしく

ハンマースホイの画集というか、展覧会パンフレット


かつて、上野でやっていた展覧会( ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情|2000-2009年|過去の展覧会|国立西洋美術館 2008年の出来事でした...)がとてもよく、ずっと何か自宅に置いておきたいなと思っていた、ハンマースホイの画集というか、展覧会のペイパーバックのパンフレットなのですが、そちらを買いました。

先日のSorolla の画集の方が色々な方にお勧めできるのですが、私が好きなのはハンマースホイの方です。どちらも素晴らしいのですけど。こちらちょっと難しくて、私が普通に良いと思うのはソロージャの方なのですが、私が普通に好きなのがハンマースホイの方です。いずれも本物にくらべるとやはり画集とかだとどうしても印刷だし、サイズの問題もありますけれど、それでも置いておきたかった。

Hammershoi and Europe

Hammershoi and Europe

国内でも買えます。私は少し前に UK から買いました。ハードカバーがちょっと高かったので、ペイパーバックにしています。

子どもの頃の風景への郷愁のようなものがあるのだと思う

私は元道民で少し雪国で少し高緯度な地方の冬の室内の光景なんかが脳裏にあって、そのせいで、普通の人より静謐さとか懐かしさをより感じるのだと思います。幼少期の思い出とか、あるいは気質なんかは住んでいるところの影響をいくらがんばっても思っている以上に反映していると思います。とくに、緯度とか陽の当たり方なんかのなんとなく身体に脳裏に染み付いてるのだと思います。北海道の春夏秋冬の方が未だにピンときますし、本州(内地...笑 )の室内の寒さには未だに慣れません。

それで、ソロージャの絵とか地中海近くの熱い地方の人が見ると懐かしいでしょうし、私からするとエキゾチックです。そして、逆にハンマースホイの方はなんとなく懐かしい感じがします。別にデンマーク生まれコペンハーゲン育ちとかではないですけれど、おおきくわけて南国と北国とで、結構違うみたいなのあります。幸運で過去にドイツやカナダを訪れましたが、カナダは寒かったけど過ごしやすかったというか落ち着くというか、ドイツもすっと入れるとかそういうのありましたけど、イタリアはなんか思ってたのと違うみたいになったし、台湾とかタイとか行くと外国に来た感があります。個人の感想です。

それで、私には、このあまり明るく無いけど日が入っていないわけではない部屋の感じが、懐かしいというか、そういうしっくりくるというか落ち着くというかそういうのがあって、それでなおさら印象にずっと残っているのだと思います。あと、題材が妙に部屋の中が多かったり、微妙に所在ない雰囲気とか、実際に家具の脚がなかったりとか、そんな感じが、いつかの心象に近くて、陽気におめでたくいい気持ちというのとはちょっと違うのですが、不思議と見ていて穏やかな気分になるというか、そういう効能があります。我ながら暗い。ははは。

ですので、ある程度、雪国な感じに思い入れがある人にはおすすめなのですが、どこで見られるんだろう...。ソロージャとかスペイン美術については長崎美術館が強いということなのですが。あれですね、道立近代美術館ハンマースホイの作品をひとつくらいおこう!!(謎

では、良い人生を。