こんな夜更けに 3
日付変わって昨日の出来事とあいなりましたが、昨日は鯒と格闘していました...。本当は夏の魚なイメージなんですけど、今日魚屋さんにたまたまぽこっと売ってたしちゃんとやったことないなーと思って。
左ヒラメに右カレイは有名で、今思ったんですけど、左翼と右翼が力を合わせると空も飛べるはずですが、ライトウイングにこだわりのあるかたはヒラメ食べないとかあるんですかね...。
どうでもいいお話はさておき、白身魚はおいしいですけど、どういうわけか、切るのがめんどくさいとか一手間なお魚が多いです。おいしいんですけどね...。カワハギとかヒラメとか冬に頂きたい感じのお魚ですが切るのめんどくさいですし、カレイはヒラメより少しだけやりやすいですが、震災以降ちょっと高いんですよね...。カワハギは皮をべりべりはぐところは楽しいですが薄い方の皮が手強いのと肝醤油とかつくるときに気を使うので疲れる感じがあります。
コチは私の中ではラスボス感があって、というか、ヒラメなんかだとすきびきがめんどくさいですが、5枚おろしはイメージが逆にしやすいのですけど、鯒は形が変で、ヌメリが多くてぬるぬるしてぶよぶよした円筒にして多角形みたいな魚なので、切るときのイメージがわかなくて、悪戦苦闘しました。ほうぼうも変な形ですけどほうぼうのほうが切りやすいですね。まあプロでも歩留まりがあまり良くないらしいので、あまり気にしないことにしました。
白身のお魚あと、旬がはっきりしていて、カレイや鯒は夏...というのは、冬に味が落ちるというか、夏でも味が落ちにくいというのがあるのかなとか思います、あと鯒は見た目が上記のごとしなのにさっぱりしてて、甘みよりも旨味が強めなのが面白いですね。
カワハギについては、冬というのは肝派は冬、身派は夏だっていうらしいですし。
...ただ、夏のヒラメは猫跨ぎだっていうくらいに、味がなくなってしまう感じになるのはあるかなーと思います。
師匠というか私淑という感じですが
魚をさばく―築地魚河岸直伝 (生活実用シリーズ NHKまる得マガジンMOOK)
- 作者: 生田與克
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/02
- メディア: ムック
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この本の中で、まあ鯛が出来たら一人前みたいなお話があるんですけれど、それはそうかなと思います。それで、白身のお魚をそれなりにやっつけられるようになったら、たぶんそれはやりすぎなんだと思います。
あまり難しくない仲間達とメリットが大きいのは、
- 鯵とか鯖とかの青魚はそんなに高くなくて、切るのもやりやすい。鯖は切るのよりも運が悪いとあたるのがあれですね...。
- 鰯はちょっと別のカテゴリですが、はじめに挑戦するのには良いですね。やってみようの入門に良い感じ。
- イカもちょっと別ですが、イカは鮮度の影響が大きいので自分でやると幸せ感ありますね、運が悪いとあたるけど。
- 鰹やブリの仲間はサイズのわりに旬には安いので切れるとお得な感じありますが、鰹は赤身で血の気が多いのでまな板の上とか血みどろになります。ブリの仲間達は骨が結構硬いですね。
- 身割れしやすいけど、サワラもお得感が。サワラも焼いて良し刺身とかで良しなんですよね。さわらは柔らかくて切りにくいですが。
このあたりがこうやりやすいところですね。よく鯵が入門なのは、魚の形がシンプルで、高くなくて、使い出があって、おいしい。それでいて、ぜいごとるとか、頭の落とし方とかで可食部がとか、中骨どうするかとか、アラをどうするか、などなど、いろいろ勉強になるのもちょうど良いのだと思います。
もう少し一手間居るけど... が鱗とりの出番があるシリーズかなと、
- イサキも骨硬いし、うろことるのがめんどくさいし、ゆだんするとひれが手に刺さるのですが、焼いて良し刺身で良しで、しっかりおいしいのが良いですね
- 鯛の仲間達もにた感じ。うろことるのがめんどくさいし、種類によってはぶすっとなるけど、でも鯛もやりがいがありますね。鯛は稀に口からすごいのが飛び出してくるときがあるのだけは驚くかなと思います。空から女の子が降ってくるくらいのペースでは見かけたりしますね。バルス
- あと番外編ですが、ホタテをさばいて刺身に出来ると、冬春は強いです。ただ最近、ノロだなんだと食中毒の原因が貝みたいなことがあるので、そこはちょっといやですけどね。でもホタテのおいしいのはおいしいですね。
このあたりが出来ればもういいだろうみたいになりますが、変な形の魚が出てくると大変に...
- サヨリが何となくですが、中ボス感があります。変な形、はらわたが真っ黒でくさい、でもおいしいみたいな。
ここを過ぎると、もう大変で...
- ヒラメとカレイくらいになると単価が高いので、失敗すると辛い気持ちになるのと、ぬるぬると戦い、皮と戦い、5枚おろしとの戦い、エンガワの確保、場合によっては肝の確保、とやることが多いのにいちいち大変なのがつらいですね。
- カワハギもちょっと上記と違う大変さだけど、微妙に疲れる。ホウボウもそんな感じ
- それで、ラスボス感のあった鯒ですが、一応どうにかなりましたが、形がひと際変で、ぬるぬるで...というのが困ったもんでした。
あとはもうここから先は向こう側...で、
- ふぐは死ぬ可能性ありますし、ガチで資格が必要...。
- あなごとかうなぎとかはプロの犯行でないと無理だと思います...。
まとめると人生において
少しやりすぎてみるくらいがちょうどいいこともあるとかはある程度そう思います。意外なことが便利スキルだったりします。最近はよくネットで文章書いたり、プログラム書いたりしてるくらいなら魚を切れと言われます。
では、良い人生を。