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オーディオテクニカのプレミアムコンパクト ATH-CKN70 はドンシャリ通り越して、デュワオンチキチキと耳を SASU-YOU

ひょんなことから、このモデルを入手しましたので、折角なのでレビューというと大袈裟ですが、感想を書いてみます。
このモデルですが、安心のオーディオテクニカクオリティはしっかり保たれています。色んな意味で。

オーディオテクニカのヘッドホンやイヤホンって、

  • 基本的にモノは良い作りで、なかなかのコストパフォーマンス
  • 基本的にはドンシャリ傾向で派手目な音、特に高音が輝く感じ。そういえば、ついでに銀シャリの機械もつくってるのは有名ですよね。オーディオテクニカ
  • 基本的に結構、好みがけっこうはっきりわかれる印象で、この音がたまらない人と、これをずっと使ってるっていうのは辛いっていう人に別れる感じ。

ざっくりですが、そういう印象ですよね。ラインナップは本当に充実してて、低価格なエントリー機から、高価格なモデルまで、あとマニアックな企画まで割とやりたい放題なところあります。

んで、私はというと…

で、私はというと、基本海外のが好きで、オーディオテクニカはちょっとだといいんだけど、ずっとこれはきついと思う派でした、だもんで持ってなかったです。だけど、モノやつくりはとてもいいと思っていました。だけど、あまりに派手な音がちょっと疲れちゃうよなーと思うことがあって、いくつかいいモデルあるなーとは思っても、使うほどではなかったというか。
なんでしょうね、ドSの国産メーカー女王みたいなところありますよね。ないですか、そうですか。
それで、対オーテクについては、ドMリスナーというか、ツンデレリスナーというか、そういう強い味方がついてると思います。で、そういう人の気持ちはわかる所はあり…という、心持ちではおります。

5,000-8,000円くらいの血みどろレッドオーシャンにあえて飛び込んだモデル

今、イヤホンって、だいたい5-8,000円くらいのところが、地獄だぜフゥーハハハァーみたいになってる場所で、いや、ユーザからすると楽しい場所なんですけど、メーカーからすると地獄の価格帯で、よくここに飛び込んだなとか思います。
だいたい、10,000-15,000円くらいのちょうどよい高級ゾーンと、5,000-8,000円くらいのところに面白い地獄ゾーンが、イヤホンについてはある印象です。まあ、上も下も結局は無限地獄なんですけどね。

それで、このモデルの特徴は、

  • ダイナミック型。BA型が今ははやってますが、ダイナミック型にもいいところがありますよね。
  • ダイナミック型なのに、めちゃくちゃ小さいドライバで、アルミ切削とか、カーボンナノチューブとか、やり過ぎなモデル。
  • その割には値段がお得。
  • ちょっと懐かしい U字ケーブル、独特の装着感とか。
  • 退かぬ!媚びぬ!省みぬ!

いや、なんか、オーディオテクニカサウザーみたいとこ…ありますよね。

で、群雄割拠なこのエリアですが、ある意味で最強の評価を得ている鉄板SHURE SE215とか、BA型の隠れ優等生 UE 600vi*1とか、海外ダイナミックラバーズの人向けの beyerdynamic))))のDTX101 とか、他にもいろいろあって、ほんと殺風景です。素晴らしいですね。

聴いてみましたよ。

1週間ばかり使ってみました。個人の感想です。

  • 基本的に細かい音まで良く鳴らし、テンションも高い音を奏でます。いろんなソースをオーテク色に染める感じ。穏やかなソースを楽しく、激しいソースを破壊力満点にします。楽しいは楽しいですが、疲れるは疲れる…み..たいな…
  • 全面的にダイナミック型のいい特徴を引き出しまくってるモデルな印象ですね。小さいのにこれはすごいなーと思います。
  • 高音ですが、オーテクにしてはあんまり出ないみたいな話もありますが、十分きらびやかで、ある意味で十分に刺さりますw。特に、ボーカルの歌いだしの破裂音や摩擦音、打撃音とか、あとハイハットチキチキシャーンみたいなのは、破壊力抜群です。
  • 低音ですが、中低域のドゥンドゥンしてるところあたり、かなりの量と質で攻めてくる感じです。ドンドンよりも、ドゥワンドゥワンみたいななり方がこのイヤホンから出てくるのはびっくりではあります。
  • つくりはしっかりです。デザインは評価がわかれそうですが、私は結構好きです。耳の所に輪がついてるのですが、これがあう人にはですねしっかりした装着感をもたらしてくれます。
  • 左右の長さがちがって首の周りをくるっとまわせるU字型ケーブルは、いかにも国産って感じがあります。これ悪くはないんですが、SHURE掛けというか、SHURE巻きというか、そういうのしやすい方が良いと思うんですよね。
  • イヤーピースはかなりがっちりはまるので無くすおそれは少なめです。カナル型のイヤホンってイヤーピースが割りとよく無くなりますよね...。

で、まあ、オーテク好きなら、いろいろありだと思いますし、たまに使うなら楽しいです。もう少し日にちが経てば、もう一息安くなるかなーというのもあります。

このモデル全面的に刺激的なので、椎名林檎とか聴くと、かなりすごいことになるので、一度試してみてください。あと、アニソンを強烈に聴きたい人にもオーテクはすごい味方だみたいところはありそうですね。

ちょいと残念だったこと

同様に使ってみてちょっと残念だったことも。

  • このモデルSHURE掛けとかしにくくて、そうすると外とかで使う場合にですね、ケーブルのタッチノイズを殺せないんですよね。SHURE SE215とか、 UE 600viが好評なのは、モノとしてのそこの対策がよく出来てる所もあるかな、と。U字ケーブル自体は首にひっかけておけるので嫌いじゃないんですけど。
  • これ、装着具合にもよると思うんですけど、外でつかうと風の強い日に、独特の風きり音がすることがあります。

なので、歩きながらとか移動しながら使うのには、あんまり向きません。
家で使うとか、飛行機とかバスとか電車とかのって落ち着いてしまえば関係はないのですが、ちょっとわかりにくいところなので、ちょっと留意されるとよろしいかと思われます。

まとめ

というわけで、流石のオーテククオリティを堪能させて頂いたのでした。
個人的にはいろいろ気に入っております UE 600viが全面的に良いバランスで使い勝手の良い優等生な一方で、オーテクのATH-CKN70さんはほんと攻めて来る感じです。

特徴もいろいろありますが、

  • どちらかというと派手目に楽しみたい
  • 歩きながら使うのとかがメインではない
  • 質感やものの良さとともにコストパフォーマンスを重視するならおすすめ。

と、いった感じでしょうか。

個人的には、日本の女性ボーカルの派手めなやつをいちどオーテクで聴くというのは良い体験だと思います。椎名林檎とかPerfumeとか聴くと面白いのではないでしょうか。

では、よい音楽で良い人生を。

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