ARROWS Tab の Dolby Digital Plus とフロメディアプレイヤーっぷりについて。

ARROWS Tab には、従来機で搭載されていた Dolby Mobile(ドルビーモバイル)から一歩進んで、Dolby Digital Plus(ドルビーデジタルプラス) という、ちょっと凝った音質良化機能がついています。はじめややこしいし、ドルビーモバイルのプリセットから選ぶので十分じゃないかなーと思ってましたが、本気出したらすごかったんです。プラスなだけあって。

説明についてざっくりですが、インテリジェンスイコライザーと、サラウンドバーチャライザーと、ダイアログエンハンサーと、ボリュームレベラーと、エクスカリバーがあります。ひとつ嘘だけど。
それで、このままだと、なんだかわからないのでもうちょい説明します。

インテリジェントイコライザー

これはおそらく再生中の音楽を解析して、音質に味付けする機能だと思います。オープン、リッチ、フォーカスの3種類のプリセットと、マニュアル設定があります。

オープン: ドンシャリになってラウドネスかかるような感じになります。
リッチ: これはリッチとは良くいったもので全体的に持ち上げつつさらに注意機を引っ込ませない俗に言うかまぼこみたいかんじで、声とかが前目に聴こえる感じになります。
フォーカス: 低域を落して、ボーカルがもっと目立つ感じになります。ドルビーモバイルのポップに似てます。

で、私は主にリッチで使ってます。オープンはうるさくて、フォーカスは物足りないです。まあ、好みです。あと、マニュアル設定っていうのもあって、これは好き放題できますので、がらの悪いクルマが奏でるようなズンドコサウンドみたいにも出来ますし、耳にシャリシャリ突き刺さるきらびやかな高音みたいにも出来ます。まあ好みですし、自己満足です。マニュアル設定は W の字みたいにするとよいかもしれません。

サラウンドバーチャライザー

これは、サラウンドです。まあ、on でいいんじゃないかと。スピーカーだと効き目わかりやすいですが、イヤホンだとそうでもないかも。

ダイアログエンハンサー

どちらかというと、動画よりの機能で、映画とかアニメとかの台詞をききやすくするらしいです。これは音楽きく時はオフで、動画見る時はオンがいいと思います。

ボリュームレベラー

音量の自動調整です。オフの方が好みです。オンだとちょっと音がもわっとすることがあります。

エクスカリバー

ファイナルファンタジーとかで出てくる結構強い剣です。エクスカリパーとかもあるので気をつけてください。
もしくは、カプリコーンのシュラですね。ちなみに、Dolby Digital Plus とはあまり関係がないです。

と、そんな感じでなかなか愉快な Dolby Digital Plus です。これ実はかなり良いです。はじめは設定めんどくさいから、従来機種のドルビーモバイルでいいんじゃねとか思ってたわいがあほやってんみたいなことになってます。Dolby Digital Plus かなり良いです。

...ただし、条件付きで。

ARROWS Tab 本体のスピーカーの音質が…orz

わりと android 端末にありがちなのですが、音の良さ、傾向としてですよ、あくまで傾向としてですが、
本体スピーカー <= 本体にイヤホン接続 <= Bluetooth機器 < aptX対応機
になってます。本体のスピーカーはコストダウンのために直撃のためにしょうがないですし、本体にイヤホンはどうしても誰がために音楽をならすとかより、やっぱりCPUとかーストレージとかーあとタッチパネルもあればー電波もでまくってるしーみたいで、概ねジャックのクオリティは良くないです、SONY のは walkman walkman アピールしてるし、SHARPのいつかのモデルはそのあたりおごりましたみたいなのがあったような思いでもありますが。でも、基本的に、ヘッドホンジャック音悪いです。それくらいなら、音声のデータだけ Bluetooth でとばして、あとは任せたするほうがましだったりします。
あと、Bluetooth ですが、3.0のAACコーデックあたりに対応かどうか、aptXに対応かどうかで、かなり変わります。android 端末だと、aptX だと有線より音よかったりします。AACコーデックとかでも本体直結よりマシだったりもありますが、ちょっと違います。aptX はかなりすごいです。
ちょいと脱線しますが、これ、個人的に残念なことがあって、ひとつ前のエントリで、nasne 推しで、最近 SONY 私の印象ではですね、NEX とか RX とか nasne とか頑張ってて、あと時代の趨勢はイヤホンみたいとこあるんですが、そんなタイミングでヘッドフォンでですね、MDR-1Rっていう結構よさそうなモデルだしてて、これ値下げでコストパフォーマンスもよいんです。ですがこれ、ノイズキャンセルモデルと Bluetooth モデルがあるんですがね… その… Bluetooth 対応モデル、aptX 非対応らしいんです…。aptX 対応だったら買ってたかもと思うんですよ…。ぬあー。なんか、ヘッドホンやイヤホンならaptX アクティブスピーカーとかなら AAC くらいでいいかなとか思うんです。

それで、もし、Dolby Digital Plus で遊ぶ時はですね、AAC対応か aptX対応機器で使うと、おっ!? てなると思いますので、ちょっとやってみたらいいと思います。最悪イヤホンやヘッドホンでもいいと思います。本体のスピーカーはかなーり音がこもった感じがあって、せめて、旧モデルくらいの ARROWS Tab LTE くらいで鳴ってくれれば良かったかなと思うんです。

風呂メディアプレイヤーとしてこのスピーカーではちょいときびしい...

わんぱくインスパイヤなかんじで、ねんざさんがARROWS Tab F-05Eを使って、フロブロガーになれたぞ！｜ねんざブログみたいなこと書いてて、これはやりすぎにしてもw、お風呂で ARROWS Tab って結構つかいみちあるのは事実です。
実際、私も昔のどっかのちゃらんぽらん事務局が主催してたドコモタブレットモニターキャンペーンで頂いた ARROWS Tab LTE の旧モデルの方は、ちょっと割り切りは必要なのですが、お風呂音楽再生機として、いけてたんです。
ですが、ARROWS Tab のスピーカーの音が、せっかくの Dolby Digital Plus の良さを殺してしまっているんですね。なので、往年の美味しんぼの山岡さんみたいになりたかったら、本当の Dolby Digital Plus を見せてあげますよっていって、aptX対応かAAC対応のいい機種を発動させると良い感じになりますので、やってみてください。これですね、Dolby Digital Plus で aptX とかできるばっかりに、スピーカーの音… ほんと… 無念過ぎるんです。お風呂用途的には、本体スピーカーがなんかやたらと…

まとめ

というわけで、スピーカーが残念でした。

富士通さんのご厚意もありまして、頂いたARROWS Tab について何度かにわたって書いてきましたが、

大容量バッテリーとdocomoの電波をいかしたテザリング発射台
大容量バッテリーとDolby Digital Plus と aptX による音楽発射台
横1920を活かして、nasne とか写真とか観る用

あたりでは、面白い役割を果たしてくれるかなと思います。上記1の用途だとそのままでOKで割と無双のバッテリー搭載してるので面白いですが、2では aptX 対応機器があと欲をいえば全力モードの Google Music が欲しい。3では nasne を筆頭にDLNA機器とかがいるあたり、ちょっと渋い所はありますね。
まあ、斜め上のテザリング運用の発射台としては面白いですよね。かさばりますが…。

それから、なんかいまいちOS的なところで使いにくいとこある android タブレットっぷりとか、さらにアプリがモバイルそのまま大画面になっちゃった!! とかは割と良くあるので、使いこなしのスキルは必要とされるのもこれまた事実かなと思います。普通の人にはだいたいタブレット自体がすすめられないみたいなところがあるかなーと思うところと、やっぱり android はフリークには薦められますが…みたいなところがあるのですよね。なので、かなりの上級職ガジェッターじゃないと、いろいろあると思います。

あとは春モデルで docomo 発表なのに3Gすらついてない格安タブレットが話題になりましたが、タブレットはそれこそ大容量バッテリーによるテザリング発射台みたいな用途でなければ、SIMそこまで必須じゃないような… とも思います。

あと、私がとりわけ残念なのは、なんか無性に本体スピーカーだったりします。惜しいなーと。ついでに、結果ちょっと面白いのが、ケータイの方のARROWS V がなぜか動画プレイヤーに向いてて、タブレットのARROWS Tab がテザリングと音楽プレイヤーに向いてるのが、複雑な感じだったりします。
ARROWS Tab については、アウトカメラなくしてその分スピーカーよくなるとか、自立出来る仕組みがつくなら、そうだったらいいのになーとは思いました。

では、よい活用で、良い人生を。