あったらしくるえるはてなくしょん

id:kskmeuk あったらしく

南博トリオの新譜 Body & Soul がかっこいいのです

Body & Soul

Body & Soul

いつの間にか出てた...。このトリオとしては3枚目ですね。ジャケの雰囲気が違ってて気がつかなかったし、最近 CD のお店とかあんまりいかなかったので...

さて、これで、前2作

Like Someone In Love(廉価盤)

Like Someone In Love(廉価盤)

The Girl Next Door

The Girl Next Door

とあわせて、3部作みたいな感じになりました。今まで、どれがいいかねーって言われたら、南博トリオ作品では、はじめにこのトリオででた、LIKE ... がいちばんおすすめだと思っていました。GIRL ... はもうちょっとしみじみといい感じなので。なんだけど、この3枚目はもしかしたら、もっといいかもしれないと思って聴いていたりしています。

南博の録音って全部、音色や演奏が都会的でかっこいいんですけれど、ライヴになるともっと勢いがあって激しい感じになるんです。それで、この新作がちょうど、その間のいいとこどりみたいになってるので、作品としてある意味でこのトリオの集大成みたいになっていると思います。録音のかっこよさと、ライブの瞬発力やキレが共存してる感じします。

それから、そのクールでかっこいい音色の方に注目するならば、もうジャズというか、もはや現代音楽にして、アーバンコンテポラリーにして、みたいなかんじで、でもそういううんちく抜きでやっぱりかっこ良くて素敵でみたいな感じになってしまいますが、もっとおすすめ... ってなると、

花と水

花と水

これがいいかなーと思います。菊地さんが参加してるので、こちらはもっと知名度が高いかな。。

クラシックよりポップスよりロックよりジャズイズデッドだけはしゃれにならないみたいな話ありますがそんなこと無いとおもいますし、デスジャズな人たちもいらっしゃいますし、ときどき違うジャンルのことに手を出してみると新たな発見があっていいかもしれないです。首都圏、特に東京横浜などで小さなジャズクラブでえっそんな人が...みたいなしれっと出てたりするので。

南博は音楽のスゴ本のひとでもある

スゴ本の皆様とは最近すっかりご無沙汰なんですけれども、音楽のスゴ本って言ったら、これらが思い浮かびます。特に物語としての銀座とUSA編は面白いかなと思います。

白鍵と黒鍵の間に -ジャズピアニスト・エレジー銀座編- (小学館文庫)

白鍵と黒鍵の間に -ジャズピアニスト・エレジー銀座編- (小学館文庫)

鍵盤上のU.S.A.

鍵盤上のU.S.A.

マイ・フーリッシュ・ハート

マイ・フーリッシュ・ハート

どちらかというと、紆余曲折ありまくりなんです。学生時代から、時代がぶいぶい言わせてた頃の銀座でのエピソード、それから一念発起して渡米、それから、みたいな。それで、紆余曲折本当にありまくりで、うぉーすげーとか、なんだそりゃーーみたいなのがたくさんあって、それらを経て、でも最終的に、あーなんか良かった、これは良かった。本当によかったみたいな読後感になるほんと希有な本です。
ライブとか演奏とかを知ってると、2倍, 3倍と楽しくなることうけあい。気の利いた図書館ならあると思うので、買うまでじゃない... みたいな人も借りて読みましょう。

関連

FLAGE

FLAGE

LOVE TRIO

LOVE TRIO

ちなみに、南博トリオのドラマーはROVOの中の人でもあり、ベースはLittle Creatures の中の人でもあるので、そういうのが好きな人とかもへーってなることうけあいなのです。珍しく、自分も好きで、そこまで知られてなくて、そこそこおすすめも出来るというレアケースですね、我ながら。

では、良いメンバーで、良い人生を。

ワルツ・フォー・デビイ [Analog]

ワルツ・フォー・デビイ [Analog]