世界的な工業デザイナー奥山清行氏とブロガーが出会ってしまった。
こちらに参加しちゃいました。 http://fansfans.jp/campaigns/detail/200
すごいありがたいイベントでした。椅子も好きだし、自分ではつくれないけれど、審美眼には定評がある私です(キリッ
AMN/Fans:Fnas な皆様、場所を提供頂いた Creative BOX の皆様、おいしいチーズなどを頂いたイタリーイータリーの皆様、そして、稲葉製作所の皆様、奥山様 ありがとうございました。
豪華お土産やサイン入り書籍などなどまでいただいちゃいました。
なんだったら、Xair もください!!w
ちなみに誰?
とりあえず、Wikipedia をざっとごらんあれ。
奥山清行 - Wikipedia
フェラーリ・エンツォフェラーリ - Wikipedia
GT5にフェラーリ・エンツォが出てくるかは知りませんが、すごいかっこいい!! と、運転があまり好きではない私でも思います。私はちなみに運転や交通法の都合で自動車は嫌いですが、一部の自動車のデザインは好きです。2000GTとかも結構好き。
本当によいお話を頂きました。今後世界的なデザイナーとこんな風に話せる機会はそうそうないと思われますです..。
内容をダイジェストでレポートしています、引用表示になっているところは、メモを元に奥山さんが発言されてた内容から私がまとめたものです。ヘンなところがあったらそれはこのくるえるブロガーのせいです。
自分はナマズ
自分は養殖の池にほうりこまれたナマズと、笑いながら言っていた。魚のいけすが同じ魚だけで暮らしてると、質が悪くなる。そこにヘンなのが入ってくると、全体の動きが活発になるということがある。
ちなみに、デザイナーだし、イタリアで仕事をされた ということで、かっこいいけどチョイ悪オヤジみたいなタイプのお方を考えてたのですが、奥山さんはかっこいいけど、思慮深く、丁寧でした...。なので、ナマズという感じではないのですlol だけれど、ちょっと変わってるという意味で、このお話をされてました。私もイヌ野郎です。
日本てちょっと異質とかちょっと違うことに厳し過ぎるきらいがありますよね。
外から見てる方が、憧れこみでわかることがある!
○アメリカの思い出、アメ車のいいところは逆に我々のほうがわかるところもある、5-60年とかのデザインは今でも大好き。デトロイトの中の人はやっぱり悪いところや出来ないことを考えがちだった。
○イタリアの思い出、イタ車のいいところ... fiat ⇨Fix it Again Tony!ってくらい故障してたし、イタリア人もアウディ買ったりしてた。けれども、やっぱりイタリアはおしゃれだった。
憧れているものは、当事者よりもわかってたりすることがある。
初めて、フェラーリ・エンツォをイタリア人以外で手がけたとか、ほんとすごいんですけど、やっぱり好きなことが関わると人間強いですよね! 私もブログ書くの大好きです。
やっぱりイナバ、100人乗っても大丈夫とコラボ
稲葉製作所とのコラボ、稲葉のイメージ、質が高いけど、地味、だからこそ一緒にやり甲斐があると感じた。特に、国内自社で工場をつくって技術があることに感銘を受けた。
フェラーリと鉄瓶にもあるが、地元山形の鉄瓶の仕事も以前の仕事もある程度、職人の手技で少量生産。そこで、次は大量生産の興味があった。ブルーカラーは社会的な地位は低いかも知れないが手仕事はやっぱりすごいし、工場でも職人技はやはり洗練されていて素晴らしい!と、おもった。それから小売りにも興味があって、やはり製造の現場や小売りの現場というのはみるところがたくさんある。ブルーカラーはブルーカラーかもしれないが、その仕事様はかっこいいし、これを大事にしたい!
ちなみに、稲葉製作所の家具や椅子って、じゃあ知ってるかというと、あんまりしられてない。…けど、OEM他で、いろんなものを出している。
ちなみに100人のっても大丈夫の、あのCMは成績優秀なひとが前に座るらしいです(笑)あと小売りについては、志のおおきい方はやっぱり興味がある部分らしい。
すごいかっこいいし、すごくわかりやすい魚のさばき方の本(魚をさばく―築地魚河岸直伝 (生活実用シリーズ NHKまる得マガジンMOOK) )を書いた、築地の魚屋さんの生田さんも小売をやってみたかったと言っているし、なにか根源的な魅力があるのでしょうね。少しだけ直接お客さんとやりとりする仕事をしたりもするのですが、本当にいろんなお客さんがいます。ですが、いいお客さんにあえる体験は楽しいですね。
製造について
日本の三十年、韓国の二十年、中国の五年、安い賃金や人件費でがんばってやってきて生活レベルをあげてきた。人件費や賃金が安いのは武器は武器ではあるし、アメリカのメキシコ、ユーロの東欧と同じ関係。けれども、オフショアの製造はやっぱり、いわば焼畑農業。これは向こう50年くらいしか残らないんじゃないか。実際、アジアだっていって中国の沿岸から内陸部、そして別のアジアに手を伸ばしてるけど、それでいいのだろうか。これは、自分の山形の様子を見てもそう思う。
うちの実家の北海道も、やっぱり一部を除いては産業がない感じです。駅前とかシャッター通りだし。だけれども、地域ならではの産業はありますね。山形とかですと、鉄瓶。うちの地元だと、道産小麦とかですかね。あききらめなかったらやっぱり試合終了しなかった。奥山さんのフェラーリの能動的15分間とかも、その類いですね。
フェラーリと鉄瓶―一本の線から生まれる「価値あるものづくり」
- 作者: 奥山清行
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
- 作者: 奥山清行
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2008/05/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
高いのに買ってもらえるようにするには、どうすればよいか?
みんな悩むこの問題。嫌消費とかレッテル貼られたりして、いやになりますが...。
30,000,000円のフェラーリにも競合はある、別荘だって買えるし、ほかにも選択肢がある。そのときに、それでも、フェラーリを買ってもらえる!と、する工夫というのは考えないといけなくて、実際よく考えられている。価格以上の価値とは何ぞやというのをよく考えないといけない。
引き合いに出してあれだけど、こないだ仕事させていただいた天童木工の椅子オリヅルという椅子がだいたい10万円...
[ポイント最大43倍!]天童木工ORIZURUNR色T-3205MP-NR【P10】
- ジャンル: カウンターチェア
- ショップ: 住まいと暮らしのドアーズ
- 価格: 136,080円
これもすごいデザイン!!
...ですが、Xairは18万円。
ここでやはり価格以上の価値を出していかないといけない。だけれど、小売の目でみたらやはり18万はちょっと高いところもある。だけれど、ソファやダイニングセットでいいのは高いけど、値段を考えると今回の椅子には自信があるし、いえの書斎などでも是非使って欲しい。ソファとかの50万とかと同じように考えてもらえると嬉しい、この18万は自信がある。Xair [エクセア]ヘッドレストタイプフレームカラー:スパークリングブラックヘッドレスト: スパークリングブラック
- ジャンル: 会議用チェア
- ショップ: チェアショップ チェアックス
- 価格: 202,932円
Xair に関してはのちほど。ほんとうに良い椅子でした。
職場の普通の椅子をつかってたら、なんか若干いらいらしたのは、昨日の椅子が素敵だったからですね。椅子大事です!!
同じ椅子だけど、アーロンはやっぱり出来が良い。アーロンはテンションのことを考えてバックのメッシュの織り方まで含めて特別なところもある。
やっぱり、アーロンは良いとのこと。だけれど、Xairもよい椅子でした。
アーロンとの大きな違いは車のシートっぽい操作感。ゴージャスな座面とヘッドレスト、サイバーな見た目とかかかな。
この椅子については、やっぱり売れて欲しい。そのためにはいいものを作るし、売る努力をする。今日みたいな小規模イベントは初めて。見た目だけじゃなくて、使用感やその他を全部をひっくるめてデザイナーの仕事だと考えている。
今日みたいな小規模イベントは初めてとのことで、奥山さんもちょっといつもの講演とかに比べると恥ずかしかったとのこと。仕事に責任を持つって、実際にやってくれたからこそ、こんなブロガーイベントまで参加して頂いて、本当にかっこいいです。
戦略的な話。
稲葉製作所で、これをやることは…、やはり信頼感やブランドとしてただ最先端な新規性だけでいいか?といったらだめ。なので、意図的に保守的なところもある。国内生産拠点もあるし、カスタムメイドや限定色がしやすい良さもある。
それから、いざ会社に買ってもらえてオフィスに導入するときに、日本の会社らしいヒエラルキーに対応出来る必要もある。そこで、ヘッドレストの有無/肘置きの有無 などで、あえて製品バリエーションをもたせた。アーロンとかみたいなビジネスチェアだと、文化の違いでヘッドレストがそもそもなかったりもする。
やっぱりチーフやプロデュースの仕事は理想を追う一方で、やはりリアリストじゃないとダメなんですね。あの、ワールドカップの岡田監督とかもそういうところありますね。
ビジネスのインテリアは、やはり直線が多い。奥山さんの場合は、木工ではわりと直線で仕事をすることが多い。あとは、車のデザインでは、ビルの直線の中に曲線や曲面があるとかわいい!チャーミング。なので、そういう直線と曲線の調和のような効果を狙いたかった。なので、今回は曲線がおおい。あと金属の見た目にこだわったポリッシュ。そのほか、料理に使う柚子の隠し味のようにエッジをきかせた見た目にしたりしてみた。
Xair は後ろから見た時と、横から見た時がとくにかっこいいと思いました。
ヨーロッパの製品、長く使うほど、良さが見えて来るところがある。日本の最近の製品、最初のひらめきは面白いけど、つかってるとしょぼさが目立つ。長さに重きを置いてないのが少し残念。
なので、塗装がはげたりしたときの遊びが奥山さんは好きらしいです。裏地に凝ったりした江戸の粋のような心意気に近い。あと、奥山さんがかけてた眼鏡がかっこ良かったんですよ。裏地が赤いし、塗装がはがれたときにその中身にメッキがされててたりとか。
ちなみに、眼鏡もすごいかっこいいです。Ken Okuyama EYES(ケンオクヤマアイズ) | 奥山清行 - 眼鏡プロダクトデザイン
そこで、使い勝手はいろいろこだわったのと曲線のよさには、これはデザイナーの使命としてつくったところがある。あとは、車の椅子でできることはやはり機能としてやりたいし、見えないところでも、手が触れたりするところにはファブリックをはるなど、そういう後から気がつく使い勝手の良さを追い込みたかった。
今回は説明してしまったけれど、これらを説明的にやるのではなくて、やはり長く使って頂いたときに、隠し味的に、使ってたら「おっ!」っと思って頂けるとうれしいです。
本当によいお話を頂きました。このイベントはすばらしかったです。
Xair
私が、Xair ですごく気に入ったところは以下の3つです。
- 横からの見た目と、操作スイッチが横にあるデザインが好き
- 座面の素材感が抜群。落ち着く!!
- ちょっとサイバーなルックスと、機能のバランスがいい。強烈な競合がいるなかで、保守的なところもありつつ、ちょっとダイナミックな製品になってるとこ好き。
まとめ
やっぱり世界的な人はすごい!! ちなみに会場で、ケータイ会議つながりつながりで知り合った世界的ヨーヨーニストのBlackさんも居た!! みんなもっとくれば良かったのに。
椅子も眼鏡も本当に良いものでした。みんなもっとガジェット以外のものにもこだわろうぜ!!
あんな風にかっこいい仕事ができるようになりたい。
奥山さんはやっぱり、赤と白と黒が好きらしい(笑)
関連リンク
会場ご提供頂きました: CREATIVE BOX
Xair-inaba 公式: Xair[エクセア] - KEN OKUYAMA × Inaba -
奥山さんオフィシャルサイト: KEN OKUYAMA DESIGN
特別にケータリング頂いたイータリーさん: http://www.eataly.co.jp/top/welcom.html