昆布締めおいしいです
こう、なぜか、魚の3枚おろしが必殺技になって久しいんですけど、そうなってわかったことがあります。
刺身は飽きる。
切るだけなんですよ。切って食べて美味しいんですよ。で、うまい魚の刺身は美味しいんですよ。でも、こうそれだけじゃ飽きるんですよ。そこのところ、寿司は偉大なんですけど。まだうまく握れないし、押し寿司は少し作るのが難しいとかで、まあ寿司は偉大なんです。
で、刺身はうまいけど、飽きるんですよ。そこに、ちょっと彩りを加える伝統とか素晴らしい。
古来より日本人はこだわったらとんでもねぇ。
この国の古典はむかしからいろいろ変態なんですけど、古来よりこだわりだすと茶の世界に宇宙をみたり、現代でも、あえて次元の低いところで理想の恋人を見つけたりすごいんですけど、食もすごいです。寿司もそうですが、魚食う事にかけてのこの国の本気度はすごい。
で、刺身もいいんですけど、刺身クオリティの魚で、打率が高いのがこないだのかつおで作ったみたいな赤身のづけと、あとひかりものとか青魚だと酢締めがすごいです。
で、づけや酢締めに派手さでまけるけど、汎用対魚介類旨味追加熟成技法としてですね、昆布締めクオリティが素晴らしいんですよ。特に白身の魚のかれいやひらめがちょっといまいち... な時は劇的によくなるし、かんぱちや、まだ出世してないぶりの仲間でも、昆布締めさんがいい仕事をしています。
お刺身のさくやおろした身を昆布で包み込んで、しばし置いておくだけの簡単なお仕事です。