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映画のサントラと、サントラと映画の素敵な関係

ついったー経由でなんとなく話題になり*1、ささやかに頂いたリクエストにお答えして、お送りします。思い入れ多めですが、割と普通です。というか、けっこうベタですw

トレインスポッティング

トレインスポッティング

トレインスポッティング

STAR WARSしか知らない人は残念というか、このころのユアン・マクレガーのかっこよさは異常で、ほかにこういう感じでかっこいいひとって居なかったですね。

この映画、内容はイギリスのヤク中どもの悲喜劇と珍道中とヤク中くらいの内容なのに、名作にまでもってったのは明らかに音楽の力。タイミングも曲の選択もドンピシャです。

音消してこの映画見たら、たぶん、あんまり面白く無いと思う。Iggy Pop, New Order, Blur, ルー・リード, あとはなんてったってあのUnderworld 、やられるよね。

あと、おまけで、ユアンですけど、

A Life Less Ordinary

A Life Less Ordinary

まあこれは映画がひどかったw でも Ash の曲とその関連シーンはすごいですね。


で、まあ、ダニー・ボイルはハリウッドの水もあわなさそうだし、もう終わったかと見せかけてスラムドッグ$ミリオネアでよみがえったのは素晴らしかったです!!

『Lock Stock & Two Smoking Barrels』

Lock Stock & Two Smoking Barrels

Lock Stock & Two Smoking Barrels

これはトレインスポッティングが好きな人は見た方が良いと言われていた映画ですね。これまたトレスポの冒頭のIggy Pop のようなシーンで鳴り響く Ocean Colour Scene がすごいかっこいいんです。映画としてはこっちの方がトレインスポッティングよりおもしろいと思うけど、名曲ぞろいの割には曲とシーンの必殺度はちょっと負けるのが不思議。

で、まあ、ガイ・リッチーさんは何してるんでしょうかね...

『ブラス!』

もうひとつ英国映画を。

ブラス! [DVD]

ブラス! [DVD]

ユアン・マクレガーの出てた英国映画でわりとしっかりしてて中学生にもおすすめできるのはこちら。これはいい映画です。

地味だけど、これもサントラが良いです。これだけ異色です。

Brassed Off!: Original Soundtrack From The Miramax Motion Picture

Brassed Off!: Original Soundtrack From The Miramax Motion Picture

英国の金管文化ってちょっと変わってるんだけど、生活感が素敵ですね。

『キンキーブーツ』

さらにもうひとつ英国映画を。

こちらもある意味では、まあ中学生にもおすすめ出来ない事もない英国映画です。楽しくて感動もあるけどちょいと複雑なんだけどでもコメディに分類されるって、映画としては最高の部類だと思っているのですが、これもその類いの話です。

これは冒頭の David Bowie の the prettiest star のシーンがすごい。その後の展開も含めて、抜群です。映画も全編おもしろい。ダディクールみたいな感じだったりもします、ある意味。

スワロウテイル』の YEN TOWN BAND

突然、日本!! このエントリの発端はこの話題でしたが。

MONTAGE

MONTAGE

これ、CHARAのアルバムで一番良いと思います。これはプロの犯行というか、企画も制作も狙って狙ってやってやったって感じにやられるのはちょいと悔しい気もするんですが、このアルバムはすごい出来です。CHARAは歌い方がささやきながらときどき叫ぶような感じなので、ライヴよりも録音の方が良いですね。
これはPVも秀逸。懐かしいとか言うと、まあ年がばれるw


岩井俊二監督の映画の方は、わるくはないですが、彼の映像作品としての最高傑作はやっぱり「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」だと思います。変態かどうかは知りませんが、女子をかわいく撮る事に関してはこの人すごいですよね。

リリイ・シュシュのすべて

呼吸

呼吸

同じく、Salyuの仕事として、これが一番好きだって人もいると思しき、アルバムです。これ実は結構聴きました。あとジャケ写がけっこう好きです。これ、キル・ビルの作中でも使われた曲があるんだよね。

で、岩井俊二監督の映画の方は、わるくはないですがちょいとどぎつくて、彼の映像作品としての最高傑作はやっぱり「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」(ry 変態(ry 女子をかわいく撮る(ry すごい!!

ラン・ローラ・ラン

唐突にドイツ!!

ラン・ローラ・ラン

ラン・ローラ・ラン

これもまた、映画は悪くは無いけど、そこまででもない...というかノッキン・オン・ヘブンズ・ドアの方がはるかに映画としては素晴らしいのですが、なにせジャーマンテクノでもってった感じの潔い映画そしてサントラです。でも映画そのものよりも考えさせられるという点では面白い映画です。ジャーマンテクノで突っ走るだけっていうのとあいまって逆に奥行きになったというか。ちょっとのタイミングのちがいが一本調子に見えるものの内容をがらっと変えるところがあるっていうのが、これは面白いんですよ。


このサントラを聴きながらだったらいつまでも走れる気はしますね。まあ、気のせいですけど。

マリー・アントワネット

マリー・アントワネット オリジナル・サウンドトラック

マリー・アントワネット オリジナル・サウンドトラック

ちょいとメンズが見ると胸焼けするところもある映画なんだけど、まあかわいいはかわいいしセクシーはセクシーではあります。

ソフィア・コッポラの映画も音楽の選び方がちょっと独特で、フジロックとか好きな人にはもう何というか、ソフィアは同士に見えるんですよ。会った事無いけどさw、この選曲がまたかえって潔くてかっこいいんだよね。ある意味で俺等と同じセンスというか、スーパサッカーの極楽加藤に感じるようなシンパシーがちょっと、というかだいぶある。

New Order の Ceremony のところが好きです。インスパイヤされるくらい好き。

Lost in Translation

もひとつソフィア。

ロスト・イン・トランスレーション オリジナル・サウンドトラック

ロスト・イン・トランスレーション オリジナル・サウンドトラック

彼女の美女選びのセンスも素晴らしいですが、曲選びがこれまたすごい。これは最高に素晴らしいです。映画はこれまた割と普通。スカーレットはきれいですけどね....

Sometimes とか最高ですね。見て聴けばわかる話題ですが。

で、美女も重要ですけど、そんなことよりですね、これ曲というか、何というか事件に近くってまさか、my bloody valentineケヴィン・シールズを動かすとかギャグだろと思ったもんですが、本気だった。それに泣いた。

外国の方に某所で「Hey You? Japanese? What's "Ikebana" meaning?」て訪ねられたりもしましたw

あとは個人的にはこの映画のロケやったの渋谷 しゃぶ禅で、たまたま行ったら同じ席だったという幸運もありました。

これが無かったら、my bloody valentineフジロックとか無かったかもしれないとかは妄想だけど少し思います。

Kevin と マイブラはもちろんですが、Death in Vegas の曲が良いです。

『I am Sam』

今回の締めはこちらです。映画もサントラとしても素晴らしく、カバーというかトリビュートとしても同時に名作です。

I Am Sam

I Am Sam

よく2chまとめとかで、泣ける映画とか見ておくべき映画のおすすめとかあって、「ショーシャンクの空に」とか鉄板なんですけど、あまり名前が挙がらない I am Sam 。
映画も音楽もよいし、かわいい幼女も出てくるのになぜかちゃねらとかあまりマークしてない。なんだけど、これを知らない人は絶対にちょっと損してる。演技や音楽もそうだけど、両方が絶対に正義だと思って強い信念をもっているのに、なぜかお互いが行き違うストーリーがまたよいです。前述のキンキーブーツのような泣き笑いコメディと信念のすれ違いってわりと好き。

これはシーンを見てしまうよりも、曲だけとりあえず。

このアルバムの曲は全体的にビートルズなので反則と言えば反則にちかいんだけども(笑)、Sarah McLachlan, Aimee Mann, あと Rufus Wainwright がそれぞれ良いカバーをしてて、この収録曲では特に好きです。こういうのって曲と起用がばっちりあって、しかもシーンともはまるとすごい破壊力でして、娘がいるお父さんとかはみといたほうが良いですね。

まとめ

と、ネット界隈やはてな界隈は私よりくわしいひとがたっくさん居るのでお目汚しではありましたが、これらの映画や曲をつくったひとと、曲の持ってきかたについては本当に素晴らしいのです。

是非どこかで出来れば映画の方だけでも見てもらえたら、私もうれしいです。

*1:どんさん、まきなさん、いつもありがとうございます。