実はタクシードライバーが敏腕営業マンな件とマーケティング雑感
タクシーの運転手がお勧めするグルメ - IT戦記
このエントリを読んで思い出してブコメしたのですが、最近は、これを逆手にとったタクシードライバー客引きマーケティング手法があるそうなので、ご参考まで...と思いまして。
実はお店とタクシードライバーが提携していることがある
結論を先にかくと、お店側とタクシー会社 or タクシーの運転手さんがグルで提携してるそうな。
タクシーの特に観光客のお客さんなんかがやっぱり特に小樽なんかだと
「この辺でおいしいお寿司屋さんありますか?」
なんて聞くことがやっぱり多いんだろうね。
で、タクシーの運転手さんにとっても、これって実は困る質問だと思うのですよ。もっともいい運転手さんだと良いのですが、タクシーの運転手がいい人とも限らないし、
- 本当に自分が行きたいお店は混んだらいやだ
- 自分がおすすめのお店は人にはあわないかもしれない*1
- 無難にいいところなのか、特殊でもならではを求められているかわからない
- 別に教えてもタクシーの運転手さんは大して得しない
と、運転手さんがわにも種々の葛藤があると思うのですよ。
そこに、目をつけたコンサルか企画屋がいたんだろうね。お店側とタクシードライバー側で Win-Win(笑) の関係になるように、
と、この仕組みをもちこんで、さらにそのコンサルか企画屋さんが、コンサル料を貰うと。これでWin-Win-Win(笑)。
でもね、個人的にはあんまり好きじゃないの。お客さんにあまり良くないし、あとマーケ手法でなんだっけ? Foot in the door の変種??? かな、もうタクシーに乗ってしまっているので、選択が不自由になっちゃうそうな。*2
そもそも、母の友人に聞いた話
母が子育て終えた友人同士で、それこそ小樽に何となく遊びにいったときのこと。
- 母: 私と同じで超てきとーで主婦。かなりいきあたりばったり。
- マキさん: 割とてきとーで主婦、で母と気が合うらしくつきあいがながい。
- ユキさん: 超しっかり者、某百貨店の売り場のチーフやってたりした。調べもの好きだし情報も豊富。ちょうど上の二人と補完関係でずーっと長い友人。
ちょうど、落語の長短のように、気が長い人と短い人であるとか、世話好きの姉とされ好きの妹のような関係同士でちょうど仲がよいそうな。私も会ったことがあります。で、その3人で小樽にいって、ユキさん行きつけでおすすめの寿司屋に行く事にした。ちょっと遠いのでタクシーに乗る事に。
そしたら、よせばいいのに、タクシーの運転手さんが、
「そこもいいお店なんですけどね、xxxxもおすすめなんで、行ってみませんか。」
って切り返したそうな。でも、ユキ姐さんが
「いや、友達のお店なので」
と、母の表現によると「半ば一喝とまではいかないけど切り捨て」て、結局、行きつけのお店に行ってもらった。
で、ユキ姐さん曰く.... で、冒頭の上記の提携タクシードライバーの話になったのです。
そのときに、母があわせて言ってたのだけど、もし「ユキさんみたいな人と行ってなかったら、ノコノコついてっちゃうよねぇ」とも。
もちろん、全部がそういうケースじゃないとは思いますが、そういうことが本当にあったとのことで。
以来、さらにタクシードライバーを警戒している私です。私の知人でも好んで個人タクシー選んで乗る人とかいるし、タクシー道も奥が深いみたいです。
私も逆に、学生のときにタクシー乗ったとき気のいい運転手さんに、「あら、兄ちゃん達、今、学生さんでなんか面白いことしてんのかい? よーし今日はおっちゃん気分いいし、学割サービスだw 」って途中でメーターとめてくれるダンディなおじさんもいたしね。
そんなときの対処法とか新手法とかを考察
みなさん、運転中とかにタクシーにいらっと来た事とかあると思うんだけど、何でそんなにタクシードライバーを当てにするのだろうと考えたら、やっぱり昔はその周辺でいろいろな所を運転して、いろいろなお客さんを乗せて情報が多かったからっていうのがあるのだと思うのですよ。私はタクシーに乗るのに着ていく服がないし、そもそも自動車が苦手だったりもするのですが。
今だったらそれこそtwitter で「【急募】恵比寿で焼肉のうまい店」とか書いたら@してもらえる状況をつくれた方が幸せだと思う*3。自分で調べられる事は調べておく事と、あとは友達をこそ、こういうときこそ大切にしましょう。
世の中、ダマすかダマされるか、はある程度正しいのかもしれないですが、それだけじゃあさびしいし、つまらないので。
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おまけ ソニーのハンディカムと某生保の一件
それから、マーケティングといったら、最近話題になったSONYの企画サイト
Cam with me(カム ウィズ ミー)|デジタルビデオカメラ Handycam “ハンディカム” | ソニー (ITMediaの解説)
が、いろいろ話題になっているのですが...
これって、サイトまあまあ面白いとか、よくつくったなーとか思うのだけど、同時に。
流出した「とっておきワンポイント集 30代男性編」と題した営業マニュアルでは、攻略法として「お子さんの写メールを見せてもらい、私の顔は見なくてもいいので、お子さんと奥さんのことを考えて保険を決めて下さい(と訴える)」「同じ女性の立場で、(中略)不安である心情を訴求」など、10項目の“オトシ技”が明記されていた。
- (某生保の流出時ニュース記事より - 出展は個人情報流出と関連するので一応伏せます)
こんなの思い出してしまうのですよ。
こういうエグいマーケティングばかり流行るのはどうかと少し思う..。
というわけで、あんまり友人がいない私が言うのもなんですが、お友だちは大事にしましょう。
おあとがよろしいようで。