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日本のWebは残念 / 自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

これ、けっこういい装丁ですね。読み終わると、表紙にフィードバックされてるとかちょっといい感じ。

はい。なんか、賛否両論あったりするところもある、ちきりんさんですが、私は結構好きです。単純にすごいし、なんか楽しそうにしてるし、お金もってそうだし(笑)

実は、ちきりんさん、もう終焉を迎えたアルファブロガーアワードされたのは最近で、あとブコメがどうこうが話題になってたのだけど、http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/200503 、つまりは 2005年とかから、はじまってるんですよね…。

で、初期の頃からすごかったというか、自分のアタマで考えてる系エントリが多くて、あと、面白いのが、そんじゃーね! とかしてなかったんですよね。この本の雰囲気はどちらかというと、そんじゃーね以前のエントリの雰囲気に近いです。

かつて、日本のWebは「残念」みたいな話がありましたが、表現はともかく、ちゃんとした人にどこかそう思わせる、そういう側面は確かにわからないではないんです。
これはどういうことかというとですね、毎日どちらかというと、炎上に釣りに煽り、ちょっといらっとさす、それからどちらかというと激し過ぎる極論なんかで盛り上がる側面が、どうしてもハイブローな人に残念と思わせるそういう側面があるわけです。ただ、もしもドラえもん高校野球の女子マネージャーだったらみたいな本の方がベストセラーになるので、残念なのは、Webだけじゃないのなかもしれないが、まあそれはいいや。

すごい人や優秀な人というのは、概して結果にとてもこだわるわけで、だからこそ面白い人とか普通な人とか普通に変わった人*1とかを通り越して、それが優秀な人たる所以だと思うのです。なんとなく、徐々にそんじゃーね傾向というか、いや、もともとそうだったのかもしれませんが、はっきりした考え方が、とくにWebやらはてなやらにあわせてさらに過激に煽り気味にそんじゃーね傾向が強めになったのは、意識して無意識かわかりませんが、結果を出す人が手段を最適化したみたいなところがあったり…という、そういう印象を、この本から受けます。

本とそんじゃーね以前、そんじゃーね以降とブレイク後とか、考えると、ちょっと面白いかと思いますが、そのへんの感じ方や考え方は人それぞれだと思うので、自分のアタマで考えてください。

というのが、感想です。

あと、この本ですが、もうふたつくらい良いなとおもうところがあります。

へんな(ロジカル|クリティカル)シンキング本よりはずっといいと思う

ひとつ目はですね、こう春なのです。
春なので、ちょっと抜けてる上司の言ったことを真に受けるちょっと抜けた新入社員とかが、うっかり泊まりとかの研修なんかで、研修会社の講師の言ったことを真に受け過ぎて、そこの会社の妙な本をやるきまんまんで買ったりして、意識の高かった学生が、なんかさらに意識の高いなんかめんどくさいのにクラスチェンジしたりするとかあって、そういう人からすると、私の方がはるかにきもいしめんどくせーとか思われると思うんですけど、とにかく私にとってそういうめんどくさい人はもう少しこの本とかを手に取ってそんじゃーねしたらいいと思います。

やるきまんまんマンとウーマン… NHKは未来に生きてるな…。

という上記も、そうなんですが、そういう本って、何かを網羅的に全部説明しようとして、それで実際は、オブジェクト指向の本とかで、哺乳類クラスを継承した犬クラスがわんわん言ったりするみたいな感じで、お前はなにを言ってるんだとかになりがちなんですけど、この本ってもう少し真逆で、いままさに稼働してるサンプルコードがのってる感じに近いんです。あと、本の方がおちゃらけかたが、くすっとした感じですごいです。

もうひとつは流麗なですます調

それと、もうひとつすごいところがあって、この本ですます調で書かれてるんですけど、すごく読みやすい文章のですます調で書かれていて、テンポがいいというかリズムがいいというか、そこももっと評価されていいと思います。

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

ではまた明日


電影少女 1 (ジャンプコミックス)

電影少女 1 (ジャンプコミックス)

みんなもうすこし、あんたのいいとこひとつみっけで生きて行けたらいいと思います。週刊ジャンプ黄金時代は友情・努力・勝利とともに電影少女で出来ていました。と、一応、このエントリの尻に置いておきます。

そんじゃーね

*1:あれ、なんだか胸が苦しいぞ...