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秒速5センチメートルが想像より遥かに鬱アニメだったよ...

秒速5センチメートル [Blu-ray]

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これは…。

ジブリでも、耳がきこえる.. じゃなかった、

耳をすませば [DVD]

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海がきこえる [DVD]

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と、かなり鬱アニメとして評価が高いですが、こう辛いはははー… っていうのとちがって、秒速5センチメートルの鬱感がとんでもなくて、いろいろ驚愕でした。

オトコは名前を付けて保存、オンナは上書き保存

秒速5センチメートルは、こう全力で、鈍器で、思い切りガツンとぶんなぐる系とか、ざくっとぶすっと刺される系の破壊力なんですよね。こうWebで見かけた名言だけど、「オトコは名前を付けて保存、オンナは上書き保存」まあそれで、ディスク容量はまちまちとか、そういうののとかもあるんですけど、そういう感じなんですよね。徹頭徹尾…。

その、往々にしてオトコの方が女々しいしセンチメンタル過剰なところがあるのとかが、いちいち強烈です。

3編が3編とも、時期と距離感とぴったり

これ何がこわいって、小道具のディテールと、そのときのこうまずい雰囲気を表現するのが異常に巧みで、すごい精神に与える影響が大きいんですよね…。

どうしてか、小学生のときってちょっと遠出するような時に限って大雪になったり、大雨になったりするとかがなぜかありがちで、私も北海道出身だったので、大雪の電車でとにかく待たされたとか、小学校への道のりが吹雪だったとか、とにかくいろんなことがありました。
それで、なんというか、小中学生のときの、そういうときの何とも言えない不安で、でも何か目指してる高揚感とあいまってのヘンテコな気分とかを、すごい勢いでトレースしてくる第1話とか。

ついで、中高生にありがちな進路にまつわるもやもやと毎日のもやもやと、それからその必要も、その気もなくて、振り返ってみれば、そんなにたいしたことじゃないことが、そのときは大袈裟に深刻で大それたことで、塞がってないのに八方ふさがり感満載の第2話とか。

挙句、第3話がいちばん強烈なんだけどさ、ポストイットAPIがどうとか書いてあったりとか、画面とか開発っぷりとか仕事っぷりとか机の上の失業げふんげふんとかが、山崎まさよしのあの曲そのままの状態とかの第3話とか、もうひたすらで苦しくなります。

方向が全然ちがうけど、一部(と見せかけて多く)の主におそらくは男性に対しては、かなり精神に応える作品だったりするので、まったくもって見ない方がいいんじゃないかと思うくらいの出来です。

主人公の男性の声の微妙さがかえって抜群という恐怖

どこか、女性キャラの声と比べると、主人公の男性キャラの声が、冒頭はキャラの割にはいまいちぱっとしないところがある声で、見てて冒頭で、すごいもやもやするんだけど、そのもやもやしてるのが最終的に抜群になってくるという、なんというか、男子の夢から、オトナの現実みたいに、するするスライドしていく様が何とも言えない気分になるんですよね…。あとは、こう男性のふっきれなさとかも抜群です。つらいです。

あの曲

劇中歌で、これはケースにも書いてあるんだけど、

One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition

One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition

この曲が、むしろ先にあって、映画がこれに伴って出来ているくらいの破壊力なんだけど、この曲、曲だけなら、

ONE KNIGHT STANDS

ONE KNIGHT STANDS

こっちの方で歌ってる感じの方が好きです。

あと、山崎まさよし

未完成(初回)(DVD付)

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この曲も良いですよね。なんとなく、あわせて聴きたいような。

とにかく 5cm/s は取り扱い注意です

なんでか、劇場版アニメって鬱仕様なものが多いのですが、これもまごうことなき危険な一品で、こわい作品でした。辛かった…。
よく話題になるので、うっかり見ようかなってケースもあると思いますが、気を確かにもって、生きて行きましょう。