002. 辞めたり休んだりしてもいいように出来てないものは気持ちが悪いし、頑張って辞めたり休んだりしましょう

ことさら、この国においては無言の同調圧力がめちゃくちゃ強いし、しかも初期値鋭敏だったりで、辞めたり休んだりすると、根性無しだとか人間のクズだとか言われるいやなところがあって困ります。おはようございます。

本当は、何事も辞めても大丈夫になっていてもよいし、少し長めの間は休んだりしても大丈夫になってた方がよいと思うんですよ。こう社会の成熟度ってそういうことだと思うんです。
抜け忍許すまじとかって、こう暗殺諜報組織の運営としては良いかもしれないけど、そうじゃない場合はそれなりに辞めたり休んだり、もしくは足踏みしてもいいような仕組みというのは、もっとあっていいと思うんですよね。もちろん飛び級とかもあっていいと思うんだけど。

フィンランドの落第の考え方と、日本の考え方

フィンランド流 社長も社員も6時に帰る仕事術

この本が元富士通の割と偉い人のフィンランドの働き方についての考え方や仕事術を解説した本なのです。それで、フィンランドとかは議論の仕方とか考え方とかがすごいんです。
「わからないのに進級するよりは、ちゃんとわかるまでとどまった方がいいから、落第とかは悪いことじゃない」らしく、これとかはまさしくちょっと足踏みしたり休んで考えたりしてもいいし、そういう国の考え方が「ひとりでちゃんとやって行けるようになること」に注目して教育を運営してるのはすごいと思います。

一方で、日本って、小中高大と割と追い立てられてるところあるし、留年とか受験失敗とかしたら、やっぱり人間のクズだみたいなところあって、こわい。この国こわいです。学校とかも辞めたり、入り直しとか、転籍とか転部とかも、異常になに言ってるのみたいになるし。

こう教育の進んだ国とこの国を比較すると、今は教育って、育の方が大事だと思うんだけど、昔うまくいったから教の方が幅を効かせすぎ恐怖政治みたいになってて、だれも得してないんですよね。教師すらもなんか悲惨なことになってるし。受験戦争でも批判されて、ゆとりでも批判される。って、きっとそもそもの立ち位置がおかしいのかなと思います。

どうやら、教えに従ってれば幸せになれるところからは少しずつ離れて行って、育つ方に注目しないと行けませんね。幸いにして、最近は勝手に育つことができるようには、以前よりもなっているところもあるし、おかしいものはどうせおかしいのに、かつ、起こっていることのほうが間違っていても正しいので、そういうものをあてにしない方が良いと思います。

辞めると言えば...

会社とか辞める時の自己都合とか会社都合とかも制度として全然だめで、

• 機能しない労基法
• 自己都合だと失業給付がなかなかもらえない
• 辞める奴とか働かない奴はクズみたいな風潮

みたいなコンボとか、本当に凶悪なんだよね。こんなんなってたらさ、仕組みとしてね、ブラック企業経営者最高!! になるよね。みんなも社畜じゃなくて、ブラック企業の経営者を目指そう!! っていうセミナーとかあるのか知らないけど、就職活動するよりはブラック企業経営者最高!です。ある意味では。私もブラック企業経営者を目指します。嘘です。絶対に目指しません。もっと愉快な会社経営したいです。はい。

あと、強烈に働くのが好きなブラック労働社畜のひとはブラック労働社畜を辞めるべきで、自営とか創業とかしやがれ、と思います。あと、ベンチャーとかはみんな言わないけど、実際9割くらいブラックみたいなもんだと思うし、ベンチャーっていうのは、勤めるものじゃなくて、つくるものだと思います。

おかしいものはどうせおかしいので、あてにしない

それで、おかしいものはどうせおかしいということがたくさんあるときに、国が守ってくれるとか制度がどうにかしてくれるとか言って、クニガークニガーとか、セイドガーセイドガーとか言ってても対して何も解決しません。

誰も言わないから、はっきり言うけど、この国は基本的には、高齢者とおっさんと社畜の国で、楽することや効率化を認めず、意味があろうとなかろうと苦労すれば報われるとか、耐えることが美徳だとか、考える人達が多数派のドM集団の変態国家です、しかもよかれ悪かれ順番が来ると思ってる人達の国です。そのくせ、年功序列だと思ってるウスラバカの国です。その割にはキングカズさんがワールドカップ代表に入れなかったりします。だから、辞めたり休んだりしてもいいようには出来てません。

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)

これとか、すごく良い物語ですよね。残念ながら私は不思議な女の子ではなくて、100歩譲ってよくて亀ですけどね。

とにかく、この国は、ネットを駆使出来たり、情報技術やプログラムに長けた人達のためにはなくて、もちろん出来る若者のためにもなくて、出来る人達のためには出来ていないのです。なので、いろんなことをあてにするのはやめましょう。この国のいいところは、安全と水とご飯がおいしいこととインフラです…と言いたいのだけど電力ェ…。あと、上記に関わらずそれでも丁寧な人がいるところですね。

もし自分は出来ると思うなら、クソみたいに労働するんじゃなくて、まずは堂々と休んだり辞めたりすることが、その証左で。そして、全く違う次元で楽に生きたり楽しく生きるための第一歩だと思うんです。もちろん、向き不向きはあるけどね。

悔しかったら頑張って働くんじゃなくて、頑張って辞めたり休んだりしましょう。

そんじゃーね!!

あの、そんじゃーねのお姐さんとかいつみても、すばらしくてうらやましいです。