あったらしくるえるはてなくしょん

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クローズアップ現代 "電子書籍が「本」を変える" を見たよ。

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2950
有能で、気が利いて、男前で、人気があることで有名なうちの妻がしれっと録画しておいてくれました。まあうちに、iPadKindle もありますしね...

番組はあんまりつまらなかったけど、海外のKindle 事情はうらやましいですね。海外のKindle 事情と、Apple TV 事情は本当にうらやましいと思います。

6年前にも似た内容の放送があったみたいですが、こちらは記憶が無いな...
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=1935

あとは昨日は au android 祭りで、良いタイミングで日本の文化を守る為には(キリッとか言っておいて、蓋をあけたら、禁則処理が出来ていない電子書籍biblioの報道資料*1がアップされてしまって関係者気の毒とか、そういう感じで、まあその人生あきらめと割り切りが肝心ですね。
良いか悪いかは別にして、なんでもかんでも Apple になりがちな我が家で、デバイスというかガジェットとして AmazonKindle は少し異彩を放っています。

auの件はさておいて、番組とあわせて内容で3点ばかり気に留まってることを書いておきます。

確かに絶版本は読みたい!!

中学生くらいから星新一が好きで、SFショートショートの他に大人の世界をかいま見たようなエッセイが好きで きまぐれ博物誌 (角川文庫 緑 303-5) が結構好きだったのですが、続編の方だけ絶版で読めなかったんです。なので、きまぐれ博物誌 続 (角川文庫 緑 303-6) こちらとかは、さくっとDLして読めるなら読みたいなと思っています。ショートショートの類いは電子化に向くでしょうし。

でも、絶版本とか流通とかよりも、重要なことがあります。

電子書籍はやはり持ち運べる電子書架であることの方が重要

昨日のNHKも1冊のことばかりしていましたが、電子書籍って、1冊だけとかの話をしていると見誤るんですよ...と、これは自分で使ってみなかったらわからなかったけれど...。
iPod のメタファで考えるとイメージがしやすいんですが、iPod は基本的に、当時は家のCDラックを全部持ち運べるイメージでそれが画期的でした。で、今は、みんなiPod の容量がHDDじゃなくなったこともあるけれども、音楽ライブラリの方が、もうどんどん膨らんで、追いつかなくなって、だけれどもそれでも、まだCDを買ったり借りたりもしくは iTunes で買ったりして、聴くかはともかくとして、曲を取り扱う量は実際、豪快に増えましたよね。

Kindle でも、iPad でもちょっと同じことが起こり始めていて、iPhone アプリでリリースされたオライリーの動物本とかは、600円で買えて、それをぶっこぬいて、iPadKindle に公式のアナウンスの方法で入れることができたり、pdfの無料リリース企画があったり、はたまたはエキセントリックバイオレントリーラディカルな方は「自炊」しちゃったりなんかして、私がかつおをおかずにご飯食べてるときに本を裁断しちゃったりもしています。

でも、この無数の本をいっぺんに持ち運ぶ快楽と便利さって iPod と同じくらいすごいんです。オライリー本の動物本とか2冊でもうFF3の学者くらいの攻撃力になるんですけど、8,000円で2冊が、8,000円で15冊弱は入手出来て、しかも持ち運べる訳なんですよ。奥さん。だれが奥さんだ。むしろお嬢さん、おねえさん。

あとは、普通に漫画なんかでも、昔、友人にジョジョの奇妙な冒険を全巻かりたときにスポーツバッグ満杯になってえらい目にあったんですけど、iPadKindle なら全部入っちゃいます。Kindleはテキストメインのもの意外は向かないですけどね...。 iPad なら多分、浦沢直樹全集とか16GBでも全部入ると出来ると思います。その、邪魔する奴はデバイス一つでダウンに解決出来るっていざ持ってみると画期的です。

日本や仕組みに期待するよりは、自分に期待してもう英語に無理矢理慣れ親しむ方が Amazon しかり Apple しかり オライリーしかり、幸せになりつつあって、日本の文化(キリッ とかやってるところはおっさんがやってることに未来はなさそうには思われます。
今ちょうど、円高だしね。Kindle 3G 勢いで買うのは悪いことではなさそうです。

Kindle vs iPad

すみません。この見出しは釣りで、実はそれぞれモノとしての、KindleiPad って目指すところが全然違うので、どちらが勝つってもんでもないんですよね。Kindle For iPad もあるし。

それぞれのデバイスですごく好きなところを多めに書くデバイスの印象ですが...

Kindle のいいところ/悪いところ

Kindle は思想が明確で好きです。

  • モノクロだけど、気になったことはないです。
  • ソースがKindle 最適化ファイルや、pdf ならかなりきれいで目の負担はやっぱりすくなめ
  • 軽い。これ実はとても重要です。私はiPad を家から持ち出そうって気にはならないけど、Kindle なら持ち運びます。あと電車で見てるときも、iPad 電車で振り回してるとなぜだかアチャー感が漂いますが、Kindle だともう奇人あつかいというか、あの人は日本人じゃないんじゃないかくらいなもので、気軽です。
  • バッテリーがとても持つ。これも凄く重要。軽くてバッテリーが長持ちで、4GBだけどそこそこの書籍データが入るっていうツボを抑えてるところは Amazon のリアリストっぷりが出ててよいところだと思います。あと出不精な私と違って旅行好きの妻が言うには旅行にいくときは本持ってくよねー。と言っていて、Kindle 3G だと、本も読めてついでに Experimental ですが、Freeの 3G でブラウズとかも出来て、結構恐怖のデバイスだったりします。これ共有地の悲劇みたいになるかもしれませんが。
  • 青空キンドル みたいな素晴らしいサービスもありますが、悪いところはやっぱり日本の業界が残念な感じのところ。日本で残念なのはWebだけじゃないですよね。これ、ただし、人間の方が英語の方に併せてしまうと結構し合わせだと思います。

と、おしなべて Kindle はかなり好きです。

iPad のいいところ/悪いところ

iPad も思想が明確で良いですね。

  • 速い。体感速度がこれ、なんでこんなに速いんでしょうね。
  • 液晶がきれい、あと色もちゃんとしてる。ちょっとまぶしいとか目が疲れるとかもあるけど、それは、そこまで気にはなりません。
  • 拡大縮小が巧みすぎる。漫画や雑誌や写真集を自炊な人はKindle よりも、iPad の方が良いです。
  • 重い。目よりも腕が疲れる方が、実は深刻です。
  • バッテリーが持たない。これが電子書籍として見たときは最大の弱点。この手の端末としては持つ方ですが...。表示してしまえば省エネなKindle のe-inkとの組み合わせのバッテリーの持ちが本とかを読むにはうってつけなのですが、電子書籍バイスっぽく使うと、iPad は表示している限りはめりめり電池がなくなってくので。

で、これらに比べると、買ってまで欲しいと思わせる国産の端末ってないかなーと思います。

そんなわけで、iPadKindle もけっこう素晴らしいし、書籍ではなくて書架を持ち歩きたいんですよ、特にコンビニの廉価漫画なくらいなら、全巻お安く頂きたい!! というエントリでした。

おまけですが、割とリアルに、日本のもので欲しいしぶっ飛んでるなーと思うデバイスSTAX だったりします。

では、良いテキストや良い画像で、よい人生を。