ブラック・スワンは面白かった 上より下の方がある意味でおすすめです。

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質

タレブさんってすごいな...と。まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか もすごいし、好きなんだけどさ、ブラック・スワンもすごかった。上巻より下巻の方がおすすめです。上巻で挫折するひとも多いと思うのです。
タレブさんは熱くてくどくて、正論で、そして一部のひとはそうなのだけど、ばかげたものを本気でけちょんけちょんにするので、好き嫌いがけっこうはっきり別れると思うのです。私は好きですけどね...。

わからないことをわからないと言える時点で結構よいことなんだよね...。

確率より影響、理論より現実、理想より実践とか、人間が陥りやすい罠のことをもう徹底的に書いていて、胸がすくようなところがありつつ、胸が痛いw

「ば、ばかな!! そんなこと理論的には絶対にあり得ない」ってこととかあったりで、なかなか面白かった。

野球の解説とかに違和感があるひととか、日本で大企業が潰れない事とかを考えるのとかにも良い本だったりします。

なんとなくw ってたいとるだけですが、

Unfinished Money Business

問題は、昨日より今日、今日よりも明日の方が恐ろしい世の中ではあるのでw、むしろ私たちだってブラックブリザードだし、学問や研究やいろんなことがつまらないと思ってしまった人にはおすすめです。

全天候型ポップユニットの相対性理論を初めて聴いた時のような、ああこれをやっちゃうのか...っていう、反則にして王道みたいなところを行く楽しさやこわさはある本です。

黒い白鳥は毒にも薬にもなるのです。

オシム翁じゃないけどさ、ライオンから逃げるウサギは足をつらないわけで、私たちは往々にして準備が足りないのです。