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村上春樹の「シドニー!」はちょっとブログのようで、今だと炎上するかもしれない(笑)

シドニー!

シドニー!

装丁がきれいな本です。あとは、オーストラリアという国そのものに、後ろ向き何だか前向きなんだか、のんびりしてるんだか毒持ちなんだか、不思議な魅力があることもよく伝わってくる本ですね。

p.101 の一節がちょっと強烈な印象に残っていて、

文明というのはなんだか奇妙なものですね。不便さを改めることで、不自由さを作りだしつづけているだけではないか。

と。

著者本人が書いているように、ひねくれたところがあるw。それで、人によっては面白く読めるけれども、人によっては不謹慎だって暴れたり、「全力で行くか」ってなるところが、ないではないんですよね...。よくも悪くもリラックスしてカジュアルに書かれた日誌のようなところがあって、各エピソード、とくに本人が思い入れのある長距離ランナーにまつわるところなんかは臨場感もあっておもしろいのです。たぶん、ブログだったら炎上するかも...みたいな場所がいくつかあるんです。吉本ばななが居酒屋でいざこざで炎上する国ですからね...。

まだ1/4くらいしか読んでいないのですが。ちらほら、そんなところが。読書もたのしいのですが、うちのことかと遊んでる方がたのしいので、あんまりすすまない。

もし、こういう日誌をこのレベルで書いてくれるブロガーがいたら、きっと楽しみで便利だけれど、同時に上記の問題を含んでいたりして、引用した部分が10年経った今でも、繰り返されてたりして、なんだか滑稽におもうこのごろなのでした。

私はといえばシドニーオリンピックは...

大学いってたころで、けっこうのほほんと見ていた気がします。