ジョブズ様はもちろんすごいのですが、小三治師匠や志ん朝師匠に学ぶのも悪くないよね。
ジョブズやマイケルに学ぼう!聞く人を惹き付ける「プレゼンの話し方」 - はてなニュース
スティーブ・ジョブスに学ぶ、聴衆を魅了するプレゼンの7つのコツ | ライフハッカー[日本版]
プレゼン記事が人気ですね。確かに発表は楽しいのですが、仕事では1年に1回くらいしかしてないし、あとはプライベートだと 197X #2 "黄金の回転" でしか話してませんが...、プレゼンの記事を見ていたら書きたくなったのでエントリ。
別にジョブズが嫌いだって言うわけではなくて、むしろあの現実歪曲Keynote は私も大好きなのですが、それはそれとして*1。
それから、元ネタの箇条書きの項目はそれぞれその通りだと思いますし、準備は実に大事です。あと先に概略をみせたり資料くばったりするのは、結構善し悪しですよね。などなど踏まえたその上でね、ちょっとだけ。
ジョブズのプレゼンはビフテキw
その、ジョブズのプレゼンとかは、ビフテキなんですよ。さすが肉食ってるからあいつらはすごいぜってむきむきのメジャーリーガーのスラッガーを見てすごいねって言ってるようなところがあるの、マグワイア的な...。あれは、日本人にできないわけではないけれど、それよりもイチローみたいな方がうまく行くんじゃないかとねえ。あんまり向こうの技術をとりいれすぎると欧米かってなって、やる方も聴く方もこっぱずかしくなっちゃうんじゃねぇかと思ってさ...
するってぇと...
噺家はプロのプレゼンテーター
日本にもジョブズらにまけない噺のプロがいるわけです。で、ビフテキもすごいけど寿司もすごいぜ!! って噺です。
間の取り方が最高に素敵な小三治師匠
とくに間の取り方については、今もっとも評価が高い小三治師匠なんか、本当にすばらしくてかゆいところに手が届く話し方をするし、自分や内容に自信があれば別に面白くしようとしなくても、普通にしてれば面白いんだよね。まったくお前さんはパーパーしゃべって、若手の噺家じゃあるめぇしって感じで、自信がないから早口で雄弁にまくしたてるのと、対局にいる小三治師匠の噺はじつに素敵です。
日本人も鍛錬によっては、志ん朝師匠のように話せるのです。
残念ながら口演を生でみることはできなかったけれど、みんな大好き志ん朝師匠は、元の話題のリハーサルに通ずるところがあるんだけれども、本当に稽古に稽古をしてるんだろうけど、それを感じさせないくらい流麗に話して本当にカッコいいのです。その志ん朝師匠は人柄も素晴らしかったといろんな人が話していますが、本当にそうらしいですね。やましい気分無く練習できたら、きっと志ん朝師匠みたいに話せるんだろうなとかは、ときどき思い出す事にしています。
喬太郎師匠のようにサービス精神旺盛に
場合によっては、とにかく場を楽しい感じで盛り上げて話す必要があることもあります。そんなときには喬太郎師匠のことを思い出しましょう。サービス精神が旺盛でこだわりなく面白いことをやるためには、実はしっかりした基礎とか磨き抜かれたアドリブ力につなげるための幅広い知識が必要なんだなと思い知らされますね。別に落語の寄席でコロッケそばの噺をしてもよいわけですが、それが型無しにならないのは、やっぱりちゃんとした時そばが出来るからなんですよね。
その他にも、
円蔵師匠のように楽しそうに
枝雀師匠のように強烈に
談志師匠のようにシステマチックに
志ん生師匠のように自然体で
みたいなこともあると思います!!
というわけで
一度は落語は見てみてくださいね。かなりプレゼンの参考になることもあると思います。日本の伝統と文化で培った本物の話芸が見られますぜ、だーさま。
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