ノーカントリーをみた

ノー・カントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

実家のHDDレコに入ってたのでみました。いい映画だった。コーエン兄弟すごいよね。それから、最後のクレジットで Final Cut があって、すごいなーと思った。上記のソフトはプロユースで映画だって作れちゃうんだものな。
映画自体は、原題はかなり雄弁で "No Country for Old Men" なんだよね。いろいろな暗かったり重かったりのテーマが複数絡みあってるのにもかかわらず、サスペンスとしてもよくできた映画でいろいろ考えさせられたというか、感心したという感じかな...さて、国とか恐怖とか、人生の選択とか保安官のお仕事とかってのはいったい何なんだろうね。。
面白い映画とか落語なんかもそうだけど、逆の属性をいっぺんにもってアウフヘーベン!! みたいな映画の脚本考える人ってほんとにすごいよね。菊次郎の夏とか、Life is Beautiful なんかもそうかな。
さて、ノーカントリーですが、あの横分けのこわい人の名演こわいしなにそれこわいというのもあるのだけど、ダークナイトのジョーカーとかとも関連しての最近の「悪っていうのはもうひとつの正義」とは違う、なんていうか悪どころか意味不明の恐怖とか、そういうことの表現ができる深さと、それを受け入れる懐の深さがすごいなと思ったりした。あともう一つすごいのは、やっぱり構図とか画面の表現のよさがすごいなと思った。なぜか、これまたHDDレコに入ってた時計仕掛けのオレンジを今更みたんだけど、やっぱり名画っていうのは、それぞれの場面の画の完成度が高いよね。

その、一方で妻が傍らで今回のドラクエのラスボスまでの構成がなんかぱっとしないし、ラスボスも薄くて浅くてぱっとしないわりに無駄に強くてむかつくとか嘆いてました。嘆いてましたが、いまは倒したようで宝の地図であそんでます。