中国の方はお料理が上手 - ここが変だよ日本の管理職 宋 文洲
- 作者: 宋文洲
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
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宋さんといえば、前向きに、「逃げてもいいんだ」というについて、すごく的確な指摘をしていて、
例えば、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20061107/113234/
とか、
それから、ちょうどエントリをあげていた、id:next49さんの
うまい逃げ方 - 発声練習
こちらがとても参考になると思うのです。
一番印象に残っているのは、
イヤな組織がなくならないのは、そこから逃げないからです
といったニュアンスのことをおっしゃっていて、それかな...。
実は居座り続けて、何も変えない事の方が、実は堂々と前向きに逃げるのよりも、むしろ「後ろ向きに逃げている」のだ、と考えさせてくれるような、そんな、新しい視野を与えてくれるところが宋さんの文章にはあると思います。
そして、この「ここが変だよ日本の管理職」は、日経ビジネスオンラインの記事ほどは面白くはなかったのだけど(笑)
- 精神論だけじゃだめだよ。
- 結果主義じゃなくて、プロセスの成果をみる成果主義じゃないとだめだよ。
- 無駄を省くというコスト意識をもたなきゃダメだよ。
ということについて、日本のアチャーな実例を交えつつ、日本の抱える問題の現状を、異なる視野から見せてくれる本ではありました。
それから、戦略っていうのは読んで字のごとく、"戦うのを略する" ためにあるのだということを忘れずにと言う点でも、読んでよかったと思います。
それから、日本の管理職の話と言えば、ダンコーガイ*1が書いていた"残業するなら偉くなってからにしろ" はもっと評価されていいと思う。もっともみなし管理職とか考えたやつはどうかと思うけどね...。
*1:ときどきへんなことも書くけれど、やっぱりおもしろいことも書くと思う...