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2008年 ぐっときた本

前回のは自分が読んでためになった本。だけど、今回のは万人にすすめられるような、すすめられないような、ちょっととんがった本ですw。

日本人の足を速くする (新潮新書)

日本人の足を速くする (新潮新書)

為末の本はどれも面白い。すごく個性の強いアスリートがわかりやすさもあって、もてはやされますが、為末は本当に素晴らしいです。
日本人が早く走るために、真似した方がいいところ、真似しない方がいいところを書いてある他に、考え方や取り組み方がすごく論理的で良いです。その上で、なにが素晴らしいかといったらさ、論理的で、かつ、面白いところ。エンターテイメントと教育と興味は実は高い次元で両立が可能で、それは素晴らしいコンテンツになると思っているので、その本としてのこれ。そして番組としての、為末のNHKの課外授業は本当に私の理想です。

あと、この本やってみるの大事。加速して止まれない感触を人によっては感じられると思う。

為末ファンドとかあったら絶対に買うんだろうな。*1

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

この本も、論理的で、かつ、面白いところが大好き。
エンターテイメントと教育と興味は実は高い次元で両立してるので、本当に楽しい。孔明が罠にはめるところを見ているというか、探偵が謎を解いていくというか、萌えを目の当たりにするというか、数学なのに、ドキドキハラハラとわくわくがあるんだから、これは快著です。

あと、この本もやってみるの大事。やっぱり数学も手で考えたほうが、やりがいもやりごたえも楽しさもわかる。めんどくさがっちゃいけないと、過去の自分に言ってあげたい。

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)

パラダイス鎖国の方が、いろいろな人におすすめしやすいんだけど、こっちにはくだけた良さがあって好きです。
「おもてなし」 や、「パラダイス鎖国」ほどの破壊力はないのだけど、「床屋の満足」ってかなり個人的にはツボで、私はこれをもう少しすすめて、「歩道橋」とかのことを考えたりしてます。

「歩道橋」って、理屈で考えたらあんなに正しいものはない。待たなくてもいいし、安全だし絶対に渡れるし。けれども、感覚や感情的にはあんなにどうしようもないものもないな....。と、常々感じていて、仕様とか設計だけで、考えていると、なぜか「歩道橋」みたいなものを作ってしまうものなので、やっぱり手を動かすのが人間は大事だなと考えています。

それを、あの中島聡さんが書いているのだから、間違いないですよw。で、手を動かす中島さんだからこそ「床屋の満足」って出てきたんだろうな、と。

*1:サニーサイドアップだろうがなんだろうが。中田氏とかが、逆に残念だよねぇ。。