課題先進国ではなくて問題先送り国だと思うんだ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080613/161910/
- 作者: 小宮山宏
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 単行本
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何と言うか、昔、全体があって*1、というのが日本の前提だった。だから、すごく対話コストが少なくてすんだし、いろいろなところで、それが比較的前向きにはたらいて、ポーカーの一人勝ちみたいになれたんだと思うのだけど、その雲行きが怪しくなった。昔は森を見て木を*2見ていたような人たちが、いつからか、自分の木だけをみて森を見なくなってきたような気が漠然とする。
この国はやっぱり巨人の国なところが今まではあったので、そちらに即していけば、巨人が強かった頃って何となく日本もよかった*3。少なくとも、英雄がいて役割をこなす人がきちんといたのは間違いがない。あの天真爛漫なひとはたしかに記憶に残り面白く、それをみんなで楽しむ余裕もあった。それがどこからか、巨人もナベツネの老害が幅を利かせて、他所からもってきた大砲をならべて、全体としての戦略や、だめでもいいから、俺たちはこういう試合をするっていうのが、すっぽ抜けてなくなった。結果的に勝っていた理由はあったかもしれないけれど、それが続く必然はないわけで、そんな横暴につきあうくらいなら、身近なパに流れるのは至極真っ当だと思う。実際、北海道の野球ファンの変遷を見れば一目瞭然。日本ハムがどうにか得点するさまはやっぱり結構素敵だと、道民ということもあってある程度、嬉しいです。
で、だ。
日本のケータイって確かに随所に凄い。液晶の解像度もすごければ、デジカメの画素数もなんかおかしいことになっているし、機能の数でいけば、正直数えきれない。本当に大砲クラスが揃っている。なので、
日本は先行している。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080613/161910/?P=2
と、言われても、「先行者ですね、わかります。」としか切り返せないところがある。
何も考えていないから、とりあえず大砲置いてみたというニュアンスで、数字上のスペックを稼いでみた、という感触しか覚えない。だから、それぞれの点ではすごくても、面で負けてる印象しかない。だから、私はiPhoneが欲しい。日本でもそれはある程度わかってて、機能満載のデジカメよりも、GR-Digitalが懐古といわれつつも受けたのはあの28mm 単焦点とかにあると思ったりもしています。
で、ひと昔前だとSONY*4はなんかヘンテコなものを全力で面白がってつくったり、三洋は使うとハイクオリティなのに一見ぱっとしないでしかもリーズナブルで実はいいとか、安さで勝負だAIWAとかって、選択の余地があったんだけど、いまってなんだかVIERAリンクとかやっぱり、了見の狭い囲い込みのことしか考えてないとしか思えない。
これって、翻って日本全体にもやもやと漠然と横たわる印象に関してもそうで、局所最適はできるんだけど、その結果で全体として足を引っ張り合ってる悲惨なゲームになっていて、他所の人に負ける展開に成り下がってる。絶対。
他に強力なライバルがいたり、環境も変化があっても、知恵と精神でどうにかやってきたはずなのにさ、いつからかどうせあいつらは勝ち逃げる気しかないからいいやとなって、どうせ今時の若者だからいいやってなってるあいだにも、インドの人たちはそらで17*18の計算が出来るようになっているんだと思うとある程度いたたまれない。そのうえで、借金返すために借金してるわけですから、人だったらすでに(ry なのが、この国の経営状況な思いはする。
この界隈には幸いにして、お手本になる人たちがいっぱいいるんだから、腐ってる暇があったら、みんなで面白いものつくって世界に還元して、さらにお金持ちになってもっと世界に還元することを目指そうじゃないか。
何で、こんなことを書いているかというと遅ればせながら始めたPerlの思想と文化圏が素敵だから、それに染まったのかも。Perl 面白い。